第3精密加工工場では工作機械のベッドやコラムなど大物鋳物部品の加工を行う。従来は、2棟の精密加工工場で内製部品の加工を行っていたが、5軸加工機、複合加工機の需要増加による大型部品の生産増加への対応、内製化や工程集約による品質向上、生産性向上をさらに推進するため、3棟目となる第3精密加工工場を新設した。 地上1階建てで、建築面積は5698m2。投資金額は建物が約25億円、機械が約30億円となっている。 新工場には同社のフロンテン工場(ドイツ:バイエルン州)で生産された超大型5軸加工マシニングセンタ「DMU 1000 SE」を3台導入する。既に2台目の設置が完了し、2024年5月から本格稼働している。2025年に導入予定の3台目には研削仕様を追加し、これまで他社製の専用機で行っていた研削工程の工程集約を自社製の機械で実現する。3台目の導入後は、年間約1万4000t(トン)分の鋳物加工ができるよ