工場の現場改善を定量化する科学的アプローチを可能にする手法を学習する本連載。第9回は、中種中量生産で量産効果を発揮する「GT(グループテクノロジー:Group Technology)」について説明します。 部品や組立品の種類が相違していても、加工方法は共通性を持つものがあります。それらは、ひとまとめにして加工する方が効果的であることは明らかです。このような問題を解決する手法として「GT(グループテクノロジー:Group Technology)」があります。 GTは、中種中量生産における形状が似たもの、寸法が似たもの、加工方法が似たものなどの類似性の高い部品や組立品を集めてグループ分けを行い、各グループに適切な機械設備類と治工具を用いて加工することによって、段取り作業時間や工程間の運搬作業を減少させることで、作業待ち時間を短縮させて、ロット当たりの数量を増やすことができます。工程経路、受注量