初めての設計部への伺いは散々なものだったその後,上司や同僚の協力も得て,何とか工程設計を終え,製造BOM(M-BOM)の初版をリリースできた。これで,後は資材部と部品製作課が動き出し,部品の購買・製造を進めてくれるはずだ。
図面が出る前に製造性をいかに考慮できるか(コンカレントエンジニアリング)。その大切さとBOMの関係は。「設計は広い目を持て」「製造は先手で考えろ」とはよくいうが,どうやって情報基盤へ転写するのだろうか。今回からは,設計と製造をBOM中心にいかにうまく連携させるかについて解説する。
日本の製造業の強みは「匠」「ベテラン工」であると思う。彼らは図面(三面図)があれば何でも作れる。彼らには3次元CADなどデジタルのものは必要ない。三面図を見れば,頭脳展開し,頭脳の中で3次元モデルが作成され,加工工程,段取りまでが展開される。彼らを敵に回すと設計者は大変だ!!
日経情報ストラテジーがここ数年,継続的に取り上げている話題に「トヨタ流企業改革」がある。トヨタ自動車の工場での改善努力にヒントを得ながら,あらゆる企業のすべての部門で業務改善を進めていこうというものだ。 ここに,IT(情報技術)を組み合わせると,どうなるか。最近,トヨタ流とシステム活用の融合という新たなテーマを探るのに適した事例に出会ったので紹介してみたい。 トヨタ車を販売する地域ディーラーの1つである神奈川トヨタ自動車(横浜市)は2001年から,販売店の営業現場にトヨタ生産方式の改善の考え方を組み込んだ業務改革「BR(ビジネスリボリューション)」に取り組んできた。トヨタ流企業改革の本家であるトヨタ自動車自身から指導を受けて,営業現場を変えようとしているだけに,どの企業にとっても参考になる取り組みが満載だ。 なかでも記者が注目したのが,営業現場における「ジャスト・イン・タイム(JIT)」の
ホンダは12月19日、2006年の世界販売台数が過去最高を更新する見通しだと発表した。通期の業績でも連結の売上高が初めて10兆円を超える見通しと好調だ。この好業績の秘けつを探るために、日経情報ストラテジー2月号(発売中)の特集でホンダの現場改善力を取り上げた。ここでは、同社の改革におけるエッセンスをお届けしよう。 「カイゼン」と聞いて、多くの読者がまず思い浮かべる企業はトヨタ自動車だろう。いまや、異業種でもトヨタ流の生産方式を取り入れる動きがあるほど、同社のカイゼンは広く知られている。もちろん、トヨタと同業種のホンダでも地道な改善に取り組んでいる。以前、ホンダの福井威夫社長に取材した際の言葉が印象に残っている。「(あるアナリストから)ホンダがイノベーションだけで改善力が足りないと言われたがとんでもない話」と語気を強めていた。特集の取材を進めるなかで、小集団活動「NH(ニュー・ホンダ)サーク
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