「よく眠れない!」という悩みを持つ人は多いものです。眠りは,脳の疲労を回復するためのもの。ですから,眠れない夜つまり“眠れナイト”を過ごしていると,脳の疲労につながり,やがては身体の疲れがとれなくなるのです。このように寝られないことを「不眠症」と言います。 十分な睡眠時間は遺伝子で決まる 不眠の訴えとして,「睡眠の時間が短い,一気に長く眠れない」があります。睡眠時間の長さは遺伝子で決まっています。ですから例えば「睡眠時間を努力して短くしよう」などと無謀なことを言う人がいますが,それは無理なことです。日本人は昔から眠り好きでした。今でも電車や会場などで暇さえあれば,セッセと眠っている人を見かけます。NHK放送文化研究所が行った「国民生活調査」によると,日本人の平均睡眠時間は,1960年には8.13時間だったのに,2005年は7.22時間。年々減少しています。つまり睡眠不足は文明病なのです。こ
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