【競争力向上のためのBCM(事業継続マネジメント)】 最終回 BCMの意義 ― どう発展させ経営に生かすか 最終回である今回は,まず今年8月に発生した業務中断の事例を2件取り上げる。後半では,企業がBCM(事業継続マネジメント)に取り組むことの意義を総括する意味で,今後,企業がBCMをどのように発展させていくべきかについて,筆者なりの意見を述べる。 富士通が「最悪事態」想定の全社防災訓練, ヘリでユーザーの復旧部品を空輸 富士通と富士通エフサスは2008年9月1日,首都直下型地震を想定した防災訓練を行った。午前7時に山手線内を震源とする震度7の地震が発生し,首都機能が完全に麻痺するとの想定である。従来,東京・汐留の富士通本社と同・芝公園にある富士通エフサスの顧客サポート拠点が使える想定だったが,今回は両方が使えないという「最悪の事態」を訓練した。 [SS&ERM2008]「事業継続