日経情報ストラテジーがここ数年,継続的に取り上げている話題に「トヨタ流企業改革」がある。トヨタ自動車の工場での改善努力にヒントを得ながら,あらゆる企業のすべての部門で業務改善を進めていこうというものだ。 ここに,IT(情報技術)を組み合わせると,どうなるか。最近,トヨタ流とシステム活用の融合という新たなテーマを探るのに適した事例に出会ったので紹介してみたい。 トヨタ車を販売する地域ディーラーの1つである神奈川トヨタ自動車(横浜市)は2001年から,販売店の営業現場にトヨタ生産方式の改善の考え方を組み込んだ業務改革「BR(ビジネスリボリューション)」に取り組んできた。トヨタ流企業改革の本家であるトヨタ自動車自身から指導を受けて,営業現場を変えようとしているだけに,どの企業にとっても参考になる取り組みが満載だ。 なかでも記者が注目したのが,営業現場における「ジャスト・イン・タイム(JIT)」の
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