東西NTTのひかり電話の障害だけでなく,IP電話サービスはこれまで数々の障害を起こしてきた。そしてその障害は長時間,広範囲に及びやすい傾向がある。 長期間に及びやすい理由は次の三つ。(1)機器の性能評価の難しさ,(2)他の機器に障害が波及しやすいこと,(3)サーバー再起動が安易にできないこと,である(図3)。これらを克服しないと,IP電話が固定電話並みの信頼性を勝ち取ることはできない。 図3●IP電話のトラブルが長期化する要因 ノウハウの不足や汎用的なサーバー機を組み合わせたシステム構成ならではの障害切り分けの難しさ,さらに緊急通報を担う「ライフライン」として安易なサーバー再起動が難しいことなどがトラブルを長期化している。 性能評価の「考えが甘かった」 2002年4月に商用IP電話サービス「BBフォン」を開始したソフトバンクBBは,サービスを開始した矢先の同年6月,サービス停止にまで至る障
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