今年は洞爺湖サミットが開催されることもあり,「環境」についてさまざまな視点から大きな注目が集まっています。特に,地球温暖化に関連するCO2排出の話題が,各メディアをにぎわしています。しかし,ここ数年,多くのエレクトロニクス技術者が最も身近に直面してきた「環境」といえば,EU(欧州連合)のRoHS指令などを背景としたPbフリー化だったのではないでしょうか。はんだをはじめとする各種部材からPbを排除するため,さまざまな問題や混乱が生じたのは記憶に新しいと思います。また,そこに新たな代替技術も数多く生まれました。 はんだのPbフリー化に伴う一時期の混乱は,今では大方収まりつつあるようですが,もちろん所々には,まだ解決できていない課題も残っています。例えば,高温はんだ(耐熱性が求められる個所に使うはんだ)からのPbの排除,Pbフリーはんだに問題なく適用できるはんだごての開発などです。しかし,こうし