単にステータスを設定するだけでは、ビジネスの現場で使えるプレゼンスにはならない。それを設定する人の「想い」をくみ取ると、IP電話はどう変わるのか。 前回、単に状態を設定/確認するという実装方法では、プレゼンスは生かされないという趣旨の説明をした。しかし筆者は、プレゼンス自体が無意味な機能だとは考えてはいない。間違った実装をしなければ、プレゼンスも有意義な機能の1つとなるはずだ。 そこで、われわれ(旧日立インフォメーションテクノロジー)のみで検討するのではなく、スカイウェイブ、鳥取三洋電機、および日立電線のSIP(Session Initiation Protocol)関連商品を扱う全4社から技術者を集めたプロジェクトチームを作り、その実装について議論し、より有意義なプレゼンス機能の共同開発を行うことになった。 「取込中」はどう扱う? 筆者らはまず手始めに、「取込中」という状態について検討を
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