宮崎県は25日、同県川南(かわみなみ)町の農場で飼育されている牛725頭のうち、遺伝子検査で4頭から口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いを示す陽性反応が出たと発表した。725頭は26日以降殺処分される。同町や隣接する都農(つの)町で感染疑い例が相次いで確認されているが、7例目の今回は最大規模。殺処分される牛や豚などは1108頭となり、過去の例を大きく上回る最大規模となった。 県によると24日朝、同農場の専属獣医師から「口の中がただれている牛がいる」と宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)に連絡があり、同所の家畜防疫員が立ち入り検査を実施。5頭から検体を採取して動物衛生研究所海外病研究施設(東京都小平市)に送ったところ、25日朝に4頭から遺伝子検査で陽性反応が出た。 農林水産省によると、口蹄疫感染の疑いで殺処分されたのは、2000年に宮崎県で35頭、北海道で705頭、1908年に東京都や兵庫県など