環境省は12日、新潟県の佐渡トキ保護センターで飼育中のトキ1羽が、ビタミンB1不足の疑いによる異常行動を見せたと発表した。 ドジョウの食べ過ぎが原因とみられ、ビタミン剤を注射することで回復しているが、保温室に収容し当分の間経過観察を行う。 発表によると、0歳の雌が11日午前11時45分頃、ドジョウを捕るために入ったプールで反り返るようにして転倒した。ドジョウにはビタミンB1を壊す成分が含まれ、食べ過ぎると栄養失調で異常を起こすことがあるという。 同センターでは、ドジョウのほか、馬肉やニンジン、ゆで卵をミンチ状にしてビタミン剤を加えた人工飼料も与えているが、このトキは11~12日は好物のドジョウばかり食べていたという。