大阪府の咲洲庁舎で去年開業したホテルが、賃料約3億2000万円を滞納したとして、賃貸借契約を解除されていた事が分かった。府は提訴も検討している。 咲洲庁舎に入る「さきしまコスモタワーホテル」は、去年1月に開業し、大阪府に月3500万円の賃料を支払う契約だった。府によると、去年10月から賃料を滞納し、未払い額が3億2000万円にのぼったことから、先月末にホテル側との賃貸借契約を解除した。 一方、ホテル側は、エレベーターの騒音が発覚し、約4億円かけて改修工事を行ったということで、「不具合を事前に説明すべき」として、府に費用負担を求めている。 大阪府の庁舎室・尾川文彦室長「(エレベーターの騒音対策は)ホテルとして必要な備えなので、ホテルで改修して頂くべきものと考えています」 大阪府は、フロアの明け渡しや滞納金の支払いを求める民事訴訟も検討している。