本紙「農家の特報班」が報じてきた、フリーマーケットアプリ上で種苗法違反の無断増殖とみられる苗が売られている問題。報道後、アプリの運営会社や、多くの品種を育成した農研機構が対策を強化したが、違法な出品は減っているのだろうか。現状を探った。 記者はまず、アプリ大手のメルカリの出品状況を調べた。過去の取材時に違法出品が多かったのは、苗を増やすのが簡単なサツマイモやイチゴ。サツマイモは時期外れのため、イチゴ苗を検索。無数のイチゴ苗が表示されたが、品種は「とちおとめ」や「紅ほっぺ」など、育成者権の期限が切れた品種が目立つ。これらの苗は増殖した苗を譲渡・販売しても種苗法違反には当たらない。 記者は12月上旬、過去1カ月分の出品を確認。品種名を明示していない苗や、出品者も品種名が分からないとする疑わしい苗は複数あったが、明らかな違反は、カネコ種苗の「ももいろほっぺ8号」の苗1件だけだった。 今年4月ごろ
![[農家の特報班]苗の違法取引どうなった? メルカリ「大幅減」 警告表示が奏功 / 日本農業新聞公式ウェブサイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/92e753429c4b33f16a85dccbbded894706ca29b6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.agrinews.co.jp%2Fmedia%2F2023%2F12%2F28%2F20231228_syr8jlkvb6sk8mfjqtva.jpg)