東京 世田谷区は、ほかの自治体へのふるさと納税の寄付による今年度の住民税の減収が23区で初めて、100億円を超える見通しとなり区は、区民サービスに影響が出かねないとしています。 人口が92万人余りと東京23区で最も多い世田谷区は住民がふるさと納税を利用してほかの自治体に寄付することによる住民税の今年度の減収の見通しがおよそ110億6900万円となりました。 昨年度の減収額98億9200万円余りから1年でおよそ11億7700万円増えて23区で初めて100億円を超えました。 保坂展人区長は会見で「このままだと減収額が累積すると3年間で300数十億、5年すると600億になる可能性がある。区の新規事業や、学校校舎の改築などのインフラの更新が影響を受けないわけがない」と懸念を示しました。 また区がふるさと納税の利用者の傾向を調べたところ、所得が高くなるほど寄付金額が大きくなっていて、このうち、所得が
秋田県で開発された「あきたこまちR」という新しい品種の米が「危険だ」とする、根拠のない情報が広がっています。 旧ツイッターのXでは「放射線育種米」という聞きなれない言葉も。 SNSでは農家に対する誹謗中傷の投稿も見られていて、秋田県は12月に入り、ウェブサイトで冷静な対応を呼びかけました。 「あきたこまちR」切り替え表明後に… ことし2月、秋田県は主力のコメの品種「あきたこまち」を2025年度から新しい品種「あきたこまちR」に切り替える方針を表明しました。 秋田県は、コメの生産量で新潟県、北海道に次ぐ3位で、JA全農秋田県本部によりますと「あきたこまち」は県で作られている米の4分の3近くを占めています。 「あきたこまちR」への切り替えが表明されて以降、Xなどでは根拠がない情報が飛び交いました。 「遺伝子が破壊され、異常なたんぱく質が生まれる」 「致死量の放射線を浴びせている」 「子どもたち
岩手県産の小麦「ナンブコムギ」から「かび毒」が検出された問題で、29日「JA全農いわて」が会見し、問題となった小麦は400トン余りが菓子店などに流通したと発表しました。これまでのところ健康被害は確認されていないということです。 JA全農いわてが販売した岩手県産の小麦「ナンブコムギ」からおう吐などを起こすおそれがある「かび毒」が基準値を超えて検出され、小麦粉などを使った菓子店が製品を自主回収するなど影響が広がっています。 JA全農いわては29日、盛岡市で記者会見し「かび毒」が検出された小麦は北上市にある「藤根ライスセンター」が販売した2022年産のナンブコムギだったと発表しました。 この施設が販売した2022年産のナンブコムギは、去年9月から今月20日までの間に合わせて711トンで、県内と県外の合わせて3社の製粉会社に販売され、このうち404トンが小麦粉に加工され出荷されたということです。
JA全農いわてが販売した岩手県産の小麦「ナンブコムギ」からおう吐などを起こすおそれがある「かび毒」が検出され、この小麦を使っていた菓子店などで製品の自主回収や廃棄が進められています。JAなどによりますとこれまでのところ健康への被害の訴えは確認されていないということです。 JA全農いわてによりますと、かび毒が検出されたのは去年・2022年産の県産小麦「ナンブコムギ」で、今月9日、販売先の東京の製粉会社からかび毒が検出されたという連絡があり、JAがこの小麦を回収して検査したところ、今月17日、基準値を超えるかび毒が検出されたということです。 内閣府の食品安全委員会によりますと、かび毒は一度に大量に食べた場合、おう吐や食欲不振、それに下痢などの症状が出るおそれがあり、熱に強く、加工や調理をしても毒性はほとんど減らないということです。 また、別の製粉会社を通じて去年・2022年産の県産小麦「ナンブ
青森県八戸市の駅弁メーカー「吉田屋」の弁当を食べた人が全国各地で食中毒と確認された問題で、保健所のこれまでの調査で回収した弁当のごはんとおかず、両方から食中毒の菌が検出された一方で、このメーカーの設備や残された食材からは食中毒の菌は検出されていないということです。保健所は、食中毒の原因についてさらに詳しく調べています。 青森県八戸市の駅弁メーカー「吉田屋」の弁当を食べた人が下痢やおう吐などの体調不良を訴えた問題で、八戸市保健所は今月23日、弁当が原因の食中毒と断定し、「吉田屋」を営業禁止処分にしました。 保健所によりますと、25日までに食中毒と確認された人は、26の都道県で合わせて394人に上ります。 食中毒の原因について、保健所のこれまでの調査では吉田屋の施設の設備や残されていた食材からは菌が検出されていないということですが、回収した弁当の一部ではごはんとおかず、両方から食中毒の菌が検出
漫画「北斗の拳」の連載開始からことしで40年になるのを記念して、原作者、武論尊さんの出身地、長野県佐久市に、悪役のキャラクターとして知られる「ジャギ」の胸像が完成し披露されました。 漫画「北斗の拳」の連載開始40年を記念した胸像はJR佐久平駅のコンコースに建てられ、15日、原作者の武論尊さんも出席するなか、完成を祝う除幕式が開かれました。 胸像を覆う幕が関係者によって取り除かれると、台座も含めて高さ1メートル85センチほどある「ジャギ」の胸像がお目見えしました。 「ジャギ」は、主人公ケンシロウとの北斗神拳の伝承者争いに敗れた腹いせからケンシロウを襲いますが返り討ちにあい、その時の傷を隠すため常にヘルメットをかぶっていて、その姿も再現されています。 暴虐のかぎりを尽くすキャラクターですが、「ジャギ」の強烈な個性にひかれるファンも多く、15日も大勢の人が訪れて記念撮影をしていました。
阪神タイガースがリーグ優勝したことを受けて、大阪府警察本部は大阪・ミナミの道頓堀を中心に14日夜からおよそ1300人の態勢で警戒にあたりました。 これまでに道頓堀川にあわせて26人が飛び込みましたが、けが人などはいないということです。 大阪・ミナミの道頓堀川にかかる戎橋の周辺では、14日夜、阪神タイガースがリーグ優勝した直後から多くの人が集まり、バンザイをしたり「六甲おろし」を合唱したりして優勝を祝いました。 大阪府警察本部は人が密集することによる事故やトラブルなどが懸念されるとして、戎橋の欄干に沿って警察官を配置するなどおよそ1300人の態勢で警戒にあたりました。 警察によりますと、これまでに道頓堀川沿いにある遊歩道からあわせて26人が川に飛び込みましたが、けが人などはいないということです。 周辺の混雑は朝までに解消し、このほかに大きな混乱やトラブルなどはなかったということです。
福島第一原発にたまる処理水を薄めて海に放出する計画について、東京大学と福島大学が水産関係の流通業者にアンケートを実施したところ、海への放出に「反対」と回答した人は28.9%で、2019年に行った前回調査の66.9%と比べて大きく減りました。一方で、「国民への説明が不十分」と答える業者は6割に上り、依然として高くなっています。 トリチウムなどの放射性物質を含む処理水を、基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐっては、風評による海産物の取引価格への影響が懸念されています。 流通業者は、水揚げされた海産物の取り引き価格を決める立場で、東京大学と福島大学は、ことし6月から8月にかけて福島県内のほか、東京、大阪、名古屋、仙台の水産関係の流通業者878社にアンケートを行い、8月4日時点で、全体のおよそ17%にあたる152社から回答をえました。 同様の調査は4年前にも行っていて、今回はその結果と比
ロシアのシベリアにある永久凍土から掘り出された細長い生物、線虫の一種が、凍った状態からとけたところ再び動き出し、研究チームは休眠状態となる生物としては最長の、4万年以上の間、休眠した状態で生き延びたのではないかと分析しています。 この研究はロシアやドイツなどの研究チームが27日、アメリカのオンライン科学雑誌「プロス・ジェネティックス」に発表しました。 研究チームはシベリアの永久凍土から掘り出した細長い生物、線虫の一種を凍った状態からとかして観察したところ、再び動き出しました。 詳しく調べたところ、この生物はおよそ4万6000年もの間、「クリプトビオシス」と呼ばれる休眠状態だったとみられることがわかったということです。 低温や乾燥といった厳しい環境になると同じように長期間にわたり休眠する生物としてはクマムシなどが知られていますが、研究チームは、こうした生物の中で最も長い期間、生き延びたのでは
5日朝、生駒市を流れる竜田川などの水が鮮やかな緑色に変色しているのが見つかりました。 市によりますと、いまのところ人体に影響はないと見られるということですが、水に触れたり、農業用に使ったりしないよう呼びかけています。 生駒市によりますと5日朝5時すぎ、市内を流れる竜田川が緑色になっていると住民から連絡があり、職員が確認したところ、竜田川の水が広い範囲で鮮やかな緑色に変色しているのが見つかりました。 刺激臭などはなく、奈良県が水質の簡易検査を行ったところ毒性はないと見られるほか、魚が泳いでいる様子も確認できたことなどから、ただちに人体や生態系に影響はないと見られるということです。 上流側を調べたところ、竜田川に流れ込む「モチ川」から緑色の水が流れ込んでいて、モチ川沿いの柵などに赤色の物質が付着しているのが見つかりました。 この物質に水をかけると緑色に変色したということで、県や市は、この物質が
福島第一原発にたまる処理水を夏ごろから海に放出する政府の方針をめぐり、公明党の山口代表は、海水浴シーズンは避けるべきだとしたみずからの発言について、科学的な根拠に基づく安全性の周知徹底を図るには一定の時間が必要という趣旨だと説明しました。 東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄め、夏ごろから海への放出を始めるとした政府の方針について、公明党の山口代表は先に海水浴シーズンの放出開始は避けるべきだという認識を示し、野党の一部から放出が安全でないと認める発言だなどと批判が出ています。 これについて山口氏は記者会見で「科学的な根拠に基づいて客観的に放出が安全だと内外に発信し、浸透を図るためには一定の時間が必要だ。安全性についてではなく周知徹底のための時間が必要だと申し上げている」と説明しました。 その上で「処理水の蓄積は先送りできない課題だ。政府は安全性を説明し、放出開始
東京・日野市の小学校で調理実習中にジャガイモを食べた5年生の児童20人が吐き気などを訴え、東京都はジャガイモに含まれる有毒物質「ソラニン」による食中毒と断定し、注意を呼びかけています。 都によりますと5日、日野市の小学校で5年生の児童75人が調理実習中にゆでたジャガイモを食べたところ、このうち20人が吐き気や腹痛などを訴えたということです。 いずれも軽症で、病院には通わず、すでに回復しているということです。 保健所が調理済みで食べ残しのジャガイモなどを調べたところ、芽や皮に含まれる有毒物質の「ソラニン」が検出されたことから、都はジャガイモによる食中毒と断定しました。 ジャガイモは担当の教諭が調理実習の5日前に購入したあと自宅のガレージで保管していたということで、都は、日光があたる場所で保管したことでソラニンが発生しやすくなったのではないかとみています。 都はジャガイモは日光が当たらない場所
財務大臣の諮問機関、財政制度等審議会は、政府が目指す少子化対策の強化に必要な財源について「将来世代への先送りは本末転倒だ」として、赤字国債で賄うことは認められないという姿勢を明確にしました。 財政制度等審議会は、29日の会合で政府が来月「骨太の方針」をまとめるのを前に、焦点となっている政策や財源に関する提言をまとめました。 提言では、政府が目指す少子化対策は「中長期的な日本経済の成長力や財政・社会保障の持続可能性に大きく影響し、国家の命運を左右する」と指摘しました。 そして、財源について「これから生まれる子どもたちの世代に先送りすることは本末転倒だ」として、赤字国債で賄うことは認められないという姿勢を明確にしました。 さらに「真に必要な施策に重点化するとともに、企業を含め、社会・経済の参加者全員が公平な立場で広く負担する新たな枠組みの検討が必要だ」などとしています。 その際は、 ▽子育て世
愛知県豊明市の市役所では、職員が子どもを連れて出勤できる取り組みを試験的に行っていて、20日も子どもを世話しながら仕事をする職員の姿が見られました。 豊明市役所は今月6日からの1か月間、0歳から小学3年生までの子どもを連れて出勤できる「ワークwithチャイルド」という取り組みを試験的に行っています。 これまでに7人の職員が利用していて、20日も学校教育課に勤務する女性職員が午後1時半から小学2年生の子どもを連れて出勤しました。 市は託児所などは設けず、職員自身が世話をすることを条件としていて、女性職員はふだんと同じ部屋で隣に座る子どもが宿題をする様子を見守りながら業務をこなしていました。 豊明市役所では、今回の試験的な実施を踏まえて全職員対象のアンケートを行い、本格的な導入を目指すことにしています。 子どもを連れて出勤した学校教育課の森田愛係長は「最初はおとなしくしてくれるか心配でした。子
ことし1月、福井県にある関西電力の高浜原子力発電所4号機で、原子炉が自動停止したトラブルで、関西電力は7日、原子力規制庁に対し、核分裂を抑える制御棒1本が電気的な故障により原子炉内に落下したことが原因とみられると報告しました。 福井県高浜町にある高浜原発4号機では、運転中だったことし1月30日、原子炉内の核分裂の状態を示す中性子の量が急激に減少したという異常を知らせる警報が出て自動停止しました。 このトラブルについて、関西電力は7日、報告書をまとめ、原子力規制庁に説明しました。 それによりますと、48本ある制御棒のうち1本が原子炉内に落下したことで、部分的に核分裂反応が抑えられ、中性子の量が減って警報が出たと推定したということです。 制御棒は、運転時には原子炉の上に引き上げられ、電磁石の力で保持されていますが、今回落下した1本を含む3本の制御棒を保持する電磁石で、電流の値が低下する現象が確
東京電力福島第一原発の事故から12年。 かつて記者として、事故の検証や廃炉の取材を担当していた私は、先日、6年ぶりに現場に入った。 そこで見たものは、当時は想像できなかった劇的な変化と、いまだに乗り越えられない困難が混在する、「イチエフ」の実情だった。 (福島局ニュースデスク 国枝拓) ※イチエフ=東京電力福島第一原発のこと。第一の「1」と福島の「F」で通称「1F(イチエフ)」と呼ばれている。 福島第一原発へ向かうバスの車窓に、帰還困難区域の景色が広がる。 住む人がいなくなり崩れかかった家屋。 風雨にさらされて荒れ放題の店舗―。 ずっとそこに残されたままの建物もあれば、更地になっている場所も目立つ。 国道6号線の沿道は、変わりつつあった。 私が、福島第一原発の取材を担当していたのは2014年から2017年にかけて。 当時の現場は「放射線」と「水」との戦いだった。 あの頃から状況はどう変わっ
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