『アメリカ合州国』(アメリカがっしゅうこく)は、本多勝一の1970年の著書。また、この本の社会的反響によって広まったアメリカ合衆国に対する呼称でもある。英語の正式名称である“the United States of America”に、より近い訳語として提唱された。合衆国も参照。 朝日新聞に連載された本多勝一の記事をまとめて1970年に朝日新聞社から出版された単行本。1981年には文庫版が朝日文庫より出版された。1994年には『本多勝一集』第12巻として朝日新聞社より出版された。 ベトナム戦争当時、朝日新聞記者だった本多がアメリカ合衆国を黒人・先住民インディアンを中心に取材したもの。差別や貧困などを通じて、アメリカ社会の深層をえぐりだしたルポルタージュであるとして、日本で大きな反響を引き起こした。著者は本書にて「アメリカという国家は、それぞれの人種(衆)が溶け合って一つの社会を築いていると