大阪市立桜宮高2年でバスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=が顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた後に自殺した問題で、市教育委員会は11日、昨年12月に実施した顧問への聞き取り調査の詳細を公表した。顧問は「右手と左手で、交互に平手でやった」と具体的な体罰状況を説明していた。 顧問は体罰抜きの指導をできなかったのか問われ「できたかもしれないが、たたくことでよい方向に向く生徒もいた」と説明。体罰は部を強くするために「必要だと思う」とも回答した。部内での体罰が常態化していたとみられる。 自殺した生徒には「(体罰が)厳しすぎた」とも強調していた。 生徒は昨年12月23日に自殺し、市教委は同28日午後に約1時間、顧問から聞き取り。自殺を公表した今月8日以降、市教委の説明は二転三転することが多く、この日の会見で「混乱させて申し訳ない」と謝罪した。
10日付け毎日新聞社説から。 社説:高2生自殺 体罰は絶対許されない 毎日新聞 2013年01月10日 02時30分 http://mainichi.jp/opinion/news/20130110k0000m070087000c.html スポーツ指導の名の下に行われていたとしても、暴力を伴う体罰は実質的には虐待であり、絶対に許されない。体罰の実態や自殺との関連を徹底的に調査し、再発防止策を確立しなければならない。 男子生徒が残した遺書などには、顧問による体罰や、主将としての責任に苦しんでいたことが書かれ、体罰が自殺の引き金になった可能性が高い。 うむ、「大阪市立桜宮高校の2年男子生徒が自殺し、バスケットボール部顧問の男性教諭から体罰を受けていたと記した手紙を残していた」との報道ですが、社説によれば「過去にも男子バレーボール部で顧問の男性教諭による体罰が発覚し、停職3カ月の処分を受けてい
大阪市立桜宮高校(大阪市都島区)で8日明らかになった男子バスケットボール部キャプテンの2年男子生徒(17)の自殺。 部顧問の教諭(47)にあてた手紙には、体罰の厳しさやキャプテンとしての責任に苦しんだ心境がつづられていたという。3学期の始業式当日に発覚した生徒の自殺に市教委や学校関係者は衝撃を隠せなかった。 市教委幹部3人と同高の佐藤芳弘校長が8日午前11時過ぎから、市役所で記者会見。自殺した生徒が顧問教諭あてに書いた手紙を見たという市教委幹部は「体罰がつらい、という手紙が残されていた」として、生徒が顧問の体罰を苦にしていたことが書かれていることを明らかにした。 会見の冒頭では、長谷川恵一・市教委委員長が「亡くなられた生徒さんのご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族に心よりお悔やみ申し上げます」と述べて、4人全員が一斉に頭を下げて謝罪。
米沢市教委は20日、市立小学校で2年前、担任教諭の体罰により不登校になった当時5年生の男児と母親から今年4月に400万円の損害賠償請求を受け、「精神的苦痛を与えた」として慰謝料など230万円を支払うことで和解に合意したと発表した。 市教委によると、小規模小学校で10年10月下旬のビデオ視聴の授業中、視聴態度が集中せず改めない男児に対し40代の男性担任教諭が平手で1回頭をたたいた。4日前の算数授業中にも間違えた答えを直そうとしない男児の頭を拳で軽くたたいたという。 2件とも母親に報告し、同教諭と校長らが謝った。しかし徐々に不登校の傾向が見られるようになり、母親が11月末に県内の専門医に診せたところ「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」の診断書が出された。翌12月から、中学生になった現在まで月1回程度の医師のカウンセリングを受けているという。 男児は同年4月に転居のため中規模小学校から転
愛知県教育委員会が2007~11年度、計36件の体罰事案すべてで、関係者を懲戒処分でなく、より軽い訓告などの内部処分にしていたことが、読売新聞の取材でわかった。 中には、骨折や鼓膜損傷など3週間以上のけがを負わせたケースもあった。学校教育法で禁じられている体罰を巡っては、すべて懲戒処分にする教育委員会もあり、対応の差が際立っている。 体罰を行った教職員に対しては、地方公務員法に規定された懲戒処分と、内規で決められた処分があり、各教委が基準を設定。愛知も05年度から、〈1〉児童・生徒を死亡させるか、重大な後遺症が残るけがを負わせた場合、免職か停職〈2〉それ以外の体罰を行った教職員は停職、減給、戒告のいずれかの処分――などとする基準を適用している。 しかし、愛知県教委が07~10年度に文部科学省へ行った報告によると、体罰26件のうち、23件で児童・生徒が負傷。さらに、読売新聞の取材で判明した1
堺市教委は17日、男子中学生に体罰を加え、全治1か月の大けがをさせた市立中の男性講師(25)を減給10分の1(1か月)とするなど、2人を処分した。 講師は同日付で退職した。 発表によると、講師は昨年11月9日朝、遅刻した男子生徒(14)の態度に腹を立て、後頭部や顔を5回殴った。拳が目の近くに当たり、生徒は顔の骨を折った。 このほか、同僚女性にセクハラ行為をしたとして、市立中の用務員男性(58)を減給10分の1(4か月)とした。発表によると用務員は昨年12月、職場の忘年会を終えて帰宅しようとした女性を2次会に参加するようしつこく誘い、抱きついて胸を触った。
江森一郎『体罰の社会史』は1989年発行の本。 江森一郎氏が体罰史という観点を思いついたのは、戸塚宏『私はこの子たちを救いたい』に「日本の歴史が二千年あるとしても、体罰を否定しているのは、最近の三十年間だけで、あとの1970年間は、肯定されているのである」と言っていることだという。 江森一郎氏の考えは正反対に近い。 江戸時代以前にあって体罰否定論者はおそらく最澄と道元だろうということである。 江戸時代の初めごろから体罰が忌まれるようになった。 なんと水戸黄門様も体罰反対をはっきり表明しているそうだ。 闇斎、素行、藤樹、蕃山といった儒学者や心学者も体罰を否定している。 熊沢蕃山はこう書いている。 「聞いたことも見たこともない事を、読もうとする気もない子にまずい教え方で読ませれば、先にやったことは忘れてしまうのは当然だ。それを覚えが悪いの、忘れてしまったのと打ちたたきするのは、「不仁」である。
印刷 大阪市内の市立高校の男子バレーボール部で顧問を務める男性教諭(34)が、部員6人に体罰を繰り返していたことがわかった。体罰は1年4カ月間、250回に及んだという。部員がつけていた「体罰メモ」を保護者が市教委に持ち込んで発覚。教諭は先月、停職3カ月の懲戒処分を受けた。 市教委によると、教諭は2009年12月〜11年3月、体育館の倉庫や更衣室などで計253回、平手で部員のほおを殴ったり体を蹴ったりした。部員が鼻血を出したケースもあったという。 部員は今年3月、校長に「笛の音が小さいという理由で20発ビンタ」「ミスをするごとに倉庫へ連れて行かれてビンタ、蹴り」などと記録したメモを提出したが、校長は教諭に体罰をやめるよう指示しただけで市教委には報告していなかった。保護者が8月に市教委に持ち込んだという。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く