印刷 関連トピックストヨタいけすで育てたクロマグロの幼魚を持つ、ツナドリーム社の福田泰三さん=長崎県五島市いけすにエサの生魚を投げ入れると、水面近くにクロマグロが上がってくる=長崎県五島市直径30メートルの大型いけすは、回遊するクロマグロがぶつからないよう、円形にしてある=長崎県五島市 すしや刺し身に欠かせない高級魚クロマグロ。乱獲で枯渇の危機にある。長崎県・五島列島で始まったマグロの「大量養殖」が、日本の食卓を救うかもしれない。卵から育てられたマグロの幼魚2万匹が8日から初めて本格出荷される。 五島列島の西端、福江島に昨年6月、トヨタ自動車グループの商社、豊田通商が、マグロ養殖会社「ツナドリーム五島」を設立した。3日に初公開された養殖用いけすには、体長20〜30センチのクロマグロが泳ぐ。 世界で初めて、クロマグロを卵から育てる「完全養殖」に成功した近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町