ドイツ出張報告 ドイツのエネルギーシフトは、一朝一夕に実現したものではなく1970年代から積み重ねてきた長い歴史の上に成り立っている。 1970年代には、オイルショックの経験からドイツでは原子力発電が積極的に推進された。原発に異議を唱える者は少数であり、国民の大多数は原子力政策を支持していた。 しかし、1980年の世論調査ではすでにエネルギーヴェンデ(エネルギーシフト)という言葉が使われ始めている。 ドイツで原発推進の流れを転換させたのが1986年のチェルノブイリ原発の事故であった。ドイツも原発事故のフォールアウトにさらされ、ドイツ国民の原発に対する考え方が変わりはじめ、次第にドイツ国民の多数が脱原発を支持するようになっていった。 ドイツでも民意の変化になかなか政治がついていけなかった。CDU/CSUとFDPの連立政権は原発を推進し続けた。その中で脱原発を唱える緑の党が国民の支持を増やし、
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