日本維新の会共同代表、橋下徹大阪市長の辞職表明から10日で1週間が経過し、橋下氏が出直し選に込める狙いが鮮明になってきた。「大阪都構想の設計図作りを進めること」の是非をワンイシュー(一つの争点)に据え、最近は特別区設置協議会(法定協)での維新の過半数確保にまで言及するようになった。対抗馬擁立の動きがない中で“信任投票”の対象を着々と積み上げている格好だが、他党は「言っていることが変遷している」などと冷めた見方をしている。 正当性を強調 「都構想の方向性を決める選挙で維新が勝ったのだから、法定協の過半数は維新が持たないとおかしい。論理的に反論できる余地はない」。橋下氏は10日、記者団に対して自らの正当性をこう強調した。 維新は平成23年、都構想を掲げて府議選で過半数をとり、知事と市長の大阪ダブル選も勝利。市議選では過半数を割ったものの第一党となった。 しかし法定協メンバー20人のうち、橋下氏