執筆者 宗谷 敏 油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・食品の国際動向について情報収集・分析を行っている GMOワールドⅡ 宗谷 敏 2014年6月2日 月曜日 キーワード:バイテク メディア 2010年11月、西オーストラリア州でGM(遺伝子組換え)カノーラ農家から、収穫時切り倒して乾燥(スワッシング)させていたGMカノーラ(のサヤ)が、風に運ばれて隣接する有機農家の圃場に落ちた。その結果、有機農家が生産物の有機認証を失格し、損害を蒙ったとする裁判(Marsh vs. Baxter)の判決が2014年5月28日に出され、有機農家の告訴は全面的に却下された。 裁判に至ったこの事件の発端については、2011年5月30日にFoocomにかなり詳しく書いたので、先ずそちらから読んでいただきたい。当時、GMカノーラが有機栽培カノーラと交雑した事件という誤解があった(いまだにそう書いてある専