ローマ法王庁(バチカン)は3日までに、2005年に米南部ルイジアナ州ニューオーリンズが大型ハリケーン「カトリーナ」で被災したことについて、「天罰だ」と主張していたオーストリアのワグナー神父の補佐司教昇進を取り消した。カトリック界からの批判が強まり、神父自身が昇進取り消しを求めていた。 バチカンをめぐっては、法王ベネディクト16世が1月下旬、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を否定する発言をした司教らの破門を解除したことが、ドイツやイスラエルのユダヤ人団体の猛反発を呼ぶなど、スキャンダルが相次いでいる。(共同)