印刷 関連トピックス北方領土 北方領土の国後島北部の海上で、ボートに乗った日本人男性(37)が21日にロシア国境警備局に拘束された問題で、男性は25日午後、日本側に引き渡された。ロシア外務省の発表によると、国後島近海でロシアの国境警備艇から日本の海上保安庁の船舶に引き渡された。ロシア側は、男性が潮に流されてきただけで国境侵犯の意図はなかったと判断した。 この問題に関し、ロシア外務省は25日、声明を発表し、国境警備当局は男性を救助しただけで拘束していないと主張。日本政府が領土問題と絡めて早期釈放を求めたことに「当惑せざるを得ない」と述べた。(モスクワ=副島英樹) 関連リンク国後島で日本人拘束、ロシア国境警備隊 ナイフと銃所持(8/22)
ビザ取得訪問常態化か 択捉に昨秋4人滞在日本人ビジネスマン 商取引など (07/31 06:49、07/31 08:04 更新) 【ユジノサハリンスク大能伸悟】道内メーカーの技術者ら日本人2人がロシアの査証(ビザ)で北方領土・択捉島に入域していた問題で、島内唯一のホテルの関係者は北海道新聞の取材に対し、昨年も日本の「ビジネスマン」とみられる4人がビザなし渡航の枠外で滞在したと証言した。択捉の地元紙は今回の入域を伝えた紙面で、過去にも前例があったと報道。政府の自粛要請をよそに、ロシア側の法的手続きに基づく渡航や商取引が半ば常態化している可能性もある。 択捉島・紗那のホテル「ボヤージュ」の従業員は北海道新聞の電話取材に対し「2009年10月29日から3日間、日本人4人が宿泊した」と述べた。同ホテルはビザなし訪問も受け入れているが、4人は渡航時期などから「ビザなし訪問ではなかった」と断言した。
ロシアで、日本が第二次大戦の降伏文書に署名した9月2日を事実上の「対日戦勝記念日」に制定する法改正が成立した。ロシアで従来祝ってきた対ドイツ戦勝記念日(5月9日)に加えて対日戦勝記念日を設け、日ソ中立条約を侵犯した旧ソ連の対日参戦や、北方領土の不法占拠を正当化することを狙ったものだ。これを機に、ソ連の一方的な侵略行為だった対日参戦が「戦争の勝利」と誇大宣伝され、歪曲(わいきょく)された歴史認識がロシアで広がることが懸念されている。 ■侵略を「解放」と捏造 この法改正は、「軍の名誉と記念日の法」に変更を加え、9月2日を「第二次大戦終結の日」と定める内容だ。与党「統一ロシア」の有力議員らが7月2日に法改正案を提出し、上下両院でのスピード可決を経て、ドミトリー・メドベージェフ大統領(44)がこのほど署名した。 日本の新聞の多くは、この記念日制定に関してあまり報じていない。日本外務省もロシアへの表
菅内閣は30日に予定されていた2010年版の「防衛白書」の発表を延期することを決めた。白書をめぐっては竹島を「固有の領土」とする記述に韓国側が例年抗議しており、延期は8月29日の韓国併合条約発効100年を前に韓国側で歴史問題への関心が強まり、反日ムードが高まることを避けるためと見られる。 防衛省の当初予定では、30日の閣議で報告した上で、発表する手はずになっていた。政府関係者によると、仙谷由人官房長官が先送りを判断した。竹島問題での韓国への配慮が理由で、8月末以降に発表を遅らせる可能性があるという。 韓国併合100年をめぐっては、菅直人首相が総理談話を出すことなどを検討。白書で竹島問題に触れることで韓国内の世論が反発すれば、談話の効果が薄れるといった懸念が官邸などで出ていたという。白書は例年7月から9月にかけて出されており、先送りしても問題はないとの判断もあったと見られる。 ただ、一
31日に行われた鳩山由紀夫首相と温家宝中国首相の首脳会談は友好ムード演出に腐心し、東シナ海のガス田共同開発問題で中国が条約交渉入りに同意するなど成果が並んだ。だが、中国が早期開発を目指す「白樺(しらかば)」ガス田(中国名・春暁)などで日本側が事前交渉で大幅な譲歩案を示し、これに中国側が飛びついたにすぎない。両政府は局長級協議を近く開始する方針だが、日本の出資比率は最大で3分の1以下に抑えられる可能性が高い。 温首相「総理から『日本は今が一番いい季節だ』と聞いた」 鳩山首相「短い滞在ですが、新緑の日本を味わっていただければと思います」 31日の首脳会談は、和やかなやりとりから始まり、ガス田共同開発問題も温首相が「できるだけ早急に交渉を開始したい」と切り出した。「東シナ海を平和、協力、友好の海にするための合意を実施に移したい」とわざわざ鳩山首相の言葉を引用してみせるなど、“気配り”も忘れなかっ
北方領土色丹島のビザなし交流の住民交流会で、日本側の紙芝居を見るロシア人島民ら=5月29日、色丹島穴澗の小中学校(同行記者団撮影) 北方領土ビザなし交流の第2陣として色丹島を訪れていた日本側訪問団(竹内正利(まさとし)団長、60人)が31日、チャーター船で北海道根室市の根室港に戻った。ロシア側が日本側に入港申請書や入港税などを求めている問題で、訪問が実現できるか懸念されたが、予定通り行われた。 ロシア側の反発で今年から対話集会が中止され、5月29日、領土問題をテーマとしない住民交流会が色丹島穴澗(あなま)の小中学校で行われた。 テーマは「自然」で、四島側から子供38人を含む計48人(途中で8人が退席)が出席した。訪問団員が紙芝居や写真で根室の自然を紹介し、四島側も島の自然について発表した。 領土問題については、日本側代表が「問題を解決し、タンチョウのように、自由に色丹島に来られるようにした
島根県の溝口善兵衛知事は17日、滝野欣弥官房副長官を首相官邸に訪ね、日韓両国が領有権を主張する竹島の問題に専任で対応する組織を政府内に発足させるよう求めた。 北方領土問題に対応する内閣府北方対策本部のような組織を想定。また竹島問題の広報を行う施設を地元に設置することも要望した。
今月末の中国・温家宝首相の来日を控え、「アジア重視」を打ち出すべく韓国・慶州市に乗り込んだ岡田克也外相だったが、焦点の日中外相会談で中国側は冷ややかな対応に終始した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市移設問題の混迷で日米関係が冷却していることに加え、内閣支持率急落を受け、中国も鳩山政権を軽視し始めたことの証左だといえる。 岡田氏「何か起こってからでは遅い。日中関係が傷つくことになるのでしっかり対応してもらいたい」 楊潔●中国外相「中国海軍艦艇の訓練は正常なものだ。むしろ日本側の監視活動が行き過ぎであり、抗議は受け入れられない」 15日の会談で、岡田氏は「けんか別れ」も覚悟し、ヘリ近接飛行問題を最後に持ち出したが、楊氏は平然と受け流し、逆に日本側の非をあげつらった。 中国側の強気の背景には、同国への抑止力となるはずの日米同盟が普天間問題のあおりで不安定化し、中国海軍を牽制する力を弱
【韓国・慶州=赤地真志帆、水沼啓子】岡田克也外相は16日朝、慶州市で韓国の柳明桓外交通商相と会談した。岡田氏は北朝鮮の関与の疑いが高まっている韓国の哨戒艦沈没について「韓国を支持し、必要な協力を惜しまない」と表明、今後も日米韓が緊密に連携して対応していくことを確認した。 また、2004年11月以来中断している日韓経済連携協定(EPA)の交渉について日本側は早期再開を求めた。EPAについて今月末に韓国・済州島で予定されている日韓首脳会談で協議される見通し。 一方、竹島(韓国名・独島)への実効支配を強めるなどの韓国側の最近の動きに関連して岡田氏は「抑制してもらいたい」と要請。これに対して、韓国側は従来の立場を述べるにとどめた。両外相は、竹島問題が日韓関係全体に悪影響を及ぼさないよう努力することで一致した。 岡田氏は16日午後、民間機で帰国した。
日本固有の領土であるにもかかわらず韓国が不法占拠している竹島(韓国名・独島)について岡田克也外相が日本政府の立場である「韓国の不法占拠」という表現を国会答弁で避けている問題が14日の衆院外務委員会で取り上げられた。新藤義孝議員(自民)の質問。岡田外相は自らの信念と繰り返し、韓国への抗議など具体的対応への言及を避けた。 質疑途中には鈴木宗男衆院外務委員長が、韓国側への具体的な対応内容を資料で明らかにするよう求める一幕もあった。主な質疑内容を再現する。 新藤氏「信念として『不法占拠』という言葉を使わないのはなぜか」 岡田氏「これは韓国に対してだけではない。よく聞いてください。ロシアにも同様だ。感情を排してしっかり議論する。交渉当事者として必要だと思うからだ」 新藤氏「それは政治家としての信念か、外相としての信念か。政権内で協議したうえでのことか」 岡田氏「ひとつの言葉遣いについてまで首相に判断
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