菅原文太(広能昌三)、小林旭(武田明)、金子信雄(山守義雄)、木村俊恵(山守利香)、田中邦衛(槙原政吉)、成田三樹夫(松永弘)、山城新伍(江田省一)、加藤武(打本昇)、室田日出男(早川英男)、川谷拓三(西条勝治)、渡瀬恒彦(倉元猛)、梅宮辰夫(岩井信一)、遠藤辰雄(相原重雄)、内田朝雄(大久保憲一)、丹波哲郎(明石辰男)ほか 「仁義なき戦い」シリーズ第3弾。前作でちょっと時間をさかのぼって寄り道したが、ついに本格的な広島抗争(第二次)が描かれる。山口組も名前こそ変えられているものの幹部も含めて一目でそれと分かるように登場するため、相当に「業界」への根回しが必要だったと思われる。脚本の笠原和夫も「いやだいやだと言いながらとうとうやらされた」というような話をしているし、監督の深作欣二も「関係者の多くが服役している、いわば鬼の居ぬ間にやってしまった」と後年語っているから、相当にヤバいテーマだった