夏の参院選北海道選挙区で自民党2候補の当選を訴える同党の麻生太郎副総裁=北海道苫小牧市で2022年4月23日午後、藤渕志保撮影 夏の参院選の北海道選挙区(改選数3)で2議席獲得を目指す自民党が「2番手候補」の押し上げに注力している。全国に32ある改選数1の1人区で与党有利の情勢が伝えられるなか、北海道のような複数区で議席を積み増すことが安定政権につながると見るためだ。だが、道連には党本部主導の「票の傾斜配分」指示への不満もくすぶり、地元の亀裂を招くおそれもはらんでいる。 「先行している候補の票をこちらに入れてとお願いしている。(1人目を)落としてくれなんて言ってない」。同党の麻生太郎副総裁は23日、札幌市で開かれた自民党の新人、船橋利実氏の集会で訴えた。 自民党は、同選挙区で現職の長谷川岳氏に加えて元衆院議員の船橋氏を公認した。船橋氏は道連の公募を経て年明けに公認が決定したが、道連幹部は「