十月二日、神宮球場外野自由席(ライト側)でヤクルト阪神戦を観る。 マジック1。勝てば(引き分けでも)ヤクルトの優勝。 午前九時「チケットとれないかな」とパソコンを起動していたところ、フリーの編集者の塚田さんから「二枚とれました」と電話があった。 午後五時前に球場入りするもライト側はほぼ満席。優勝が決まるか決まらないかの試合を観るのははじめてだ。 ヤクルトは二年連続最下位だったし、「今年はCS争いができたらいい」とおもっていた。九月に首位になって以降も、ほとんど楽な試合はなかった。今年は僅差で勝ったり負けたりの試合が多かった。 二日の試合も一対一で延長戦、十一回の裏、二アウト一塁三塁で雄平選手の打球が内野を抜けた瞬間、大歓声が巻き起こった。 もしこの試合、負けていたらペナントの行方はどうなったかわからない。残り試合はかなり厳しかっただろう。この一ヶ月くらい、二〇一一年の終盤、中日に追い抜かれ