経済協力開発機構(OECD)による「生徒の学習到達度調査(PISA)」は、義務教育終了段階である15歳の生徒を対象にした国際的な調査で、これまでに5回、今この時点で6回目が行われています。日本では、成績が振るわなかった2003年の"PISAショック"や、2009年、2012年調査で得点が上昇した"V字回復"などが話題となりました。が、そもそもPISAとは何か? 目的は? その意義は? PISAが始まる前の計画段階から関わり、今もPISAの研究に取り組んでいる篠原真子・国立教育政策研究所総括研究官に、これまでの調査結果からわかってきたことも含め伺いました。 学びの場.comPISAの概要についてお話しいただけますか。 篠原 真子PISA(Programme for International Student Assessment)は、1980年代後半から経済協力開発機構(OECD)が世界各国