美しい丘や畑の風景で道内有数の観光地になっている上川の美瑛町で、写真撮影の名所となっていたポプラの木が24日、所有者の農家によって伐採されました。 無断で畑に入り込む観光客が多かったことなどが原因で、所有者は「残念だが仕方なかった」と話しています。 このポプラの木は、美瑛町の観光名所の一つとして知られる「哲学の木」です。 所有者の農家の男性によりますと、24日、重機を使って木を倒し、農地から運び出したということです。 「哲学の木」には、1年を通して、多くの観光客や写真の愛好家が訪れていましたが、畑に無断で入り込み、作物を踏み荒らす人が相次ぎ、3年前には所有者の農家が幹にバツ印を付けるなどしてマナーを守るよう訴えていました。 所有者の男性によると、その後も畑に入る人が後を絶たず、農作業の障害になっていたことや、木が古くなって枝が落ちるなど危険になっていたため、伐採を決断したということです。