パイオニアとメモリーテックは5月13日、片面256Gバイトの「データアーカイブ用大容量光ディスク」を開発したと発表した。両面化により最大512Gバイトまで大容量化でき、Blu-ray Disc(BD)ドライブでも再生できるという。図書館など資料を保存するデジタルアーカイブへの活用を想定。三菱化学メディアから技術協力を得ており、市場導入に向けた協議を進める。 従来型光ディスクの記録層内にある案内溝(トラック)を廃し、別途、案内溝専用のガイド層を設ける「ガイド層分離型多層ディスク構造」を採用し、ディスクの構造を簡素化。32Gバイト記録できる記録層を8層積層することで、256Gバイトの大容量を実現した。 一部のピックアップやファームウェアの変更を行えばBDドライブで再生が可能といい、既存フォーマットとの親和性に優れるとしている。専用ドライブはBDドライブと同じ光学的仕様やエラー訂正方式、符号化方
パナソニックは10月9日、同社がプラズマディスプレイパネル(PDP)生産から完全撤退すると伝えた一部報道について「当社が公表したものではない」とするコメントを発表した。「PDPの事業戦略についてはさまざまな検討をしているが、現在決定した事実はない」としている。 同日付けの日本経済新聞が電子版など各紙が、同社が2013年度末をめどにPDP生産を停止する方針を固めたと伝えた。生産拠点の尼崎工場(兵庫県尼崎市)は売却する方針だと報じている。 関連記事 パナも自社生産縮小 相次ぐコンデジ撤退・縮小 生き残りへ決断迫られるメーカー 低価格の国内向けコンパクトデジタルカメラについて、パナソニックが他社への生産委託に切り替える検討をしていることが分かった。業界では、オリンパスが低価格モデルから撤退するなど、生き残りをかけた動きが加速している。 パナソニック、個人向けスマホ開発から撤退 正式発表 パナソニ
経営の立て直しを進めている「パナソニック」は、国内の大手電機メーカーで唯一手がけているプラズマテレビ事業について、採算が悪化しているため今年度末をめどに生産を停止し、事業から撤退する方針を固めました。 パナソニックは2期連続で7500億円を超える最終赤字を計上していて、経営悪化の要因となっているテレビ事業の立て直しが急務となっています。 このうち特に採算が悪化しているプラズマテレビ事業について、パナソニックは今年度末をめどに生産を停止し、事業から撤退する方針を固めました。 当初パナソニックは、プラズマテレビは液晶テレビよりも大画面の画質が鮮明だとして薄型テレビの本命に位置づけ、兵庫県尼崎市に3つの工場を建設するなど巨額の投資を行ってきました。 しかし薄型テレビの市場では、技術開発が進んで生産コストが安くなった液晶テレビのシェアが拡大し、パナソニックとしてはプラズマテレビ事業の継続は難しいと
パナソニックは3月28日、2015年度まで3カ年の中期計画を発表した。テレビ事業などの赤字を15年度までに解消し、同年度の全社の営業利益を3500億円以上(12年度は1200億円見通し)に引き上げる。 テレビ事業は11年度に2100億円という巨額の赤字を計上。現状では「最終製品だけなら黒字化も見えてきた」(津賀一宏社長)が、パネル事業などを含めると、12年度は赤字幅が改善するものの860億円の赤字となる見通し。津賀社長は「今回の中期で赤字を必ず解消すると大きな決意をしている」とした。 プラズマテレビとPDP生産からの撤退については「可能性はゼロではない」としたものの、「撤退は最後の判断だ」として明言しなかった。 携帯電話事業では、法人向けに堅牢な本体が特徴のスマートフォン事業に参入する。コンシューマー向けは開発・生産の外部委託を進め固定費削減を図っていく。 グループ全体の方針では、従来のデ
パナソニックがテレビ事業を大幅に縮小し、PDPとプラズマテレビの生産から2014年度をめどに撤退する方向で検討に入ったと、日本経済新聞などが3月18日付けで報じた。 同社は報道に対し「当社が公表したものではない。当社事業の戦略については様々な検討をしているが、現在決定した事実はない」とコメントした。 28日に公表する中期経営計画でテレビ事業について方針を説明する。同事業は13年度からの3カ年で大幅に縮小、尼崎工場でのPDP生産を14年度をめどに終了するという。新規開発は既に中止しており、市場シェアの小さいプラズマと液晶との2本立ては非効率と判断した。一方、ソニーとの提携を表明した有機ELテレビは14年度の製品発売を目指すという。 パナソニックは2011年10月にPDP生産能力をほぼ半減に縮小するテレビ事業の構造改革を発表していた。国内では日立製作所とパイオニアがPDP生産から撤退しておおり
パイオニアブースの一角にスタイリッシュなスピーカーの一群が展示されている。ヘッドフォンなどで知られる東北パイオニアが、独自技術のHVT方式スピーカーを用い、家庭用オーディオ機器の新しいスタイルを提案するコンセプト展示だ。 HVT方式は、Horizontal-Vertical Transformingの略。ボイスコイルなど駆動力の水平運動を垂直方向に変換するリンク機構をスピーカーユニット内部に取り入れ、スピーカーユニットの大幅な薄型化と低振動化を可能にする。同社は今年1月にHVT方式の技術発表を行い、2月には製品化の第1弾となる車載用サテライトスピーカー「TS-STH1000」を発売した。 TS-STH1000は、通称“ステルススピーカー”と呼ばれるほどの薄さを実現したが、HVT方式のメリットはそれだけではない。例えば、強力な駆動部(磁気回路・ボイスコイル)を使えば、小容積のエンクロージャー
東北パイオニアは1月29日、スピーカーの著しい薄型化を可能にする「HVT方式」を発表した。HVT方式は、Horizontal-Vertical Transformingの略。ボイスコイルなど駆動力の水平運動を垂直方向に変換することで、スピーカーユニットの大幅な薄型化と低振動化が可能になるという。 一般的にスピーカーの厚みは、コーン紙の深さ、ダンパーネック下のクリアランス、ボイスコイルの巻き幅、ボイスコイル下のクリアランス、磁気回路の厚みを足し合わせた寸法となっている。この構造のまま薄型化を行うと、クリアランスが不足してコーン紙が振幅した際に底あたりしたり、エッジやダンパーが突っ張ってゆがみが生じるといった欠点があったという。 これに対し、HVT方式では、「ボイスコイルなど駆動力の水平運動を垂直方向に変換するリンク機構をスピーカーユニット内部に取り入れる」という発想。振動板の背面側に駆動源(
パイオニアの高画質プラズマテレビ「KURO」の人気が急上昇し、家電量販店の店頭で品定めするファンが増えている。今年2月に薄型テレビ事業からの撤退を決めたことで、パイオニアブランドのテレビは、今後、供給されなくなるためだ。ただ、小売店で購入しても自宅に届くまでには、約1カ月かかる。3月下旬にはホームページ上で店頭で陳列している販売店を告知するなど、同社は対応に大わらわだ。 「一部ファンが今のうちに入手しようと、店舗を訪れるケースが増えている」 大手家電量販店のヨドバシカメラマルチメディアAkibaの鈴木健一リーダーは、こう話す。家電製品はメーカーが撤退を発表すると、アフターサービスに支障を来すと敬遠され、一般的には消費者が購入を手控え、価格も値下がりする。ところがパイオニアの「KURO」は、異例の展開をみせた。2月の販売台数は、需要期である昨年12月よりも20%増え、3月も前年同月実績を
■ ホームエレクトロニクス事業は、オーディオ、DJ機器、CATV関連機器の3つに ディスプレイ事業の撤退により、今後のホームエレクトロニクス事業は、オーディオ、DJ機器、CATV関連機器の3つに絞って展開される予定。「特に“音”へのこだわりを持って、これまで当社が積み重ねてきた“音”に関する技術や知識を活かし、新たな事業領域にも積極的に取り組んでいく」としている。 また、カーエレクトロニクス事業も経済環境の悪化による自動車需要の減少影響を、市販/OEMともに受けているが、2010年3月期には回復基調に入り、その後は環境対応や省エネルギー対応等の需要が拡大すると予想。ディスプレイなどから経営資源を振り向け、新たなビジネスチャンスに挑戦する。具体的な製品としては、Blu-ray Disc対応の車載モデルや、ネットワーク対応型商品など、新しいラインナップを拡充。テレマティクス事業への取り組みを強
「昨年発表したNeoPDPは、2007年比で2倍の発光効率を実現したが、NeoPDPecoでは、これを3倍に進化させた。パナソニックのNeoPDP技術と、パイオニアのKUROの技術を融合したことで生まれた新技術であり、環境にやさしい、人にやさしい、人に使いやすいという当社のテレビづくりのコンセプトを加速することができる」(パナソニックAVCネットワークス社映像・ディスプレイデバイス事業グループ主席技監の佐藤陽一氏)とする。 NeoPDPecoは、放電効果を高める新材料の開発、放電領域を拡大する電極構造を持った新セル構造、高効率駆動で電力損失を半減する新省電力駆動を採用。RおよびGの蛍光体を一新することで蛍光体発光を向上させたほか、新ダイナミックブラックレイヤーによって、電子源を多く発生させることで放電効率を向上させることに成功した。また、セル内のガス活性化を高める新放電ガスを使用することも
2008年12月、自室のテレビをパイオニア「PDP-5000EX」から同社の最新プラズマモニター「KRP-500M」に入れ替えた。さまざまな場所でこの50V型機の魅力に触れ、どうしても自分で使ってみたくなり、2006年に導入した5000EXから乗り換えたのである。 一昨年(2007年)に発売された「PDP-5010HD」に出会ったときも、気持ちは揺れ動いた。暗所コントラスト2万:1のスペックを実現した黒再現の向上を目の当たりにし、これはすごいと思った。しかし、5000EXとじっくり見比べると、輪郭描写やホワイトバランス、肌色、階調の細かなニュアンスの再現性で、5010HDは5000EXをすべて上回っているとも思えず、すぐさま買い替えようという気にはならなかったのである。 しかし昨秋、KRP-500Mをチェックしてみて、画質の熟成度、テレビモニターとしての完成度で5000EXを大きく上回って
パイオニア、8倍速記録対応BDドライブを'09年1月に発売 -静音/防塵機能をBD向けに開発。実売38,000円 パイオニア株式会社は、シリアルATA接続の内蔵型Blu-ray Discドライブ「BDR-S03J」を2009年1月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は38,000円前後の見込み。ベゼルカラーはクリアホワイト(W)とピアノブラック(BK)を用意する。 BD-Rに8倍速記録が行なえる、シリアルATA接続の内蔵型BD/DVD/CD対応ドライブ。これまで同社はOEMや業務向けのBD記録対応ドライブは販売していたが、民生用では初の製品となる。同社DVDドライブの最新モデル「DVR-S16J」などで搭載された技術をBD向けに採用したことが特徴で、DVDドライブの防塵構造をBD用に発展させた新開発ディスクドライブメカニズムを搭載。ゴミや埃の侵入を大幅に低減するという。 また
パイオニアに聞く「20層/500GB光ディスク」の可能性 −20層構造の基本技術を確立。記録対応が課題 1記録層あたりの容量がBlu-ray Discと同じ25GBながら、16層という多層化により12cm径の光ディスクで、400GBの大容量を実現したものだ。同技術の研究成果は、広報発表の6日後の7月13日にハワイで開催された国際学会「ISOM/ODS2008」で発表されたが、その際には20層、500GBでも実現可能なことが報告された。 この大容量/多層ディスク、記録型への応用は可能なのだろうか? また、対物レンズの光学的仕様など基本構造はBlu-ray Discを踏襲していることなどから、今後、BDの多層/大容量化につながるものなのだろうか? パイオニアに新技術の特徴を聞いた。 ■ 多層化に向けた3つのブレークスルー ISOMでは、2006年に光学メディアにおけるロードマップを発表。20
パイオニアは6月10日、60V型のフルHDプラズマモニタ「KURO KRP-600M」を6月下旬より発売すると発表した。価格はオープンだが、店頭想定売価は85万円前後の見込みだ。 KUROシリーズ最新モデルとなるKRP-600Mは、従来機に比べ5分の1まで低減させた黒輝度による黒表現力の向上と、奥行き64mmというスリムボディが大きな特徴だ。本体にはチューナーを搭載しておらず、各種チューナーと接続して使用するモニタモデルとなる。 パネルは自社生産となる1920×1080ドットの新開発フルHDタイプを採用。駆動法にも改良を加えることで、黒色のグラデーションや赤、緑、青色の表現力をアップさせたという。 モニタモデルならではの機能として、画質調整モードを豊富に用意した。色調整や画質調整をユーザー自身が設定できる「ディレクターモード」やカラーバーを用いて色調整する際に、色の濃さ、色合いまでを整える
基本性能を徹底強化した最上位ワイヤレスヘッドフォン 2.4GHz無線化は魅力。パイオニア「SE-DRS3000C」 パイオニアからワイヤレスヘッドフォン「SE-DRS3000C」が発売された。家族や隣室などを気にすることなく、映画やゲームを楽しむには、ワイヤレスヘッドフォンは魅力的。SE-DRS3000Cは、新たにデジタル無線伝送(電波)方式の採用によるリスニングエリア拡大や、装着感の向上などを図ったパイオニアのフラッグシップモデルとなる。 価格はオープンプライスで、実売価格は39,800円。ポイント還元などを想定しても、3万円台の後半なのでヘッドフォンとしてはかなり高価だが、前モデル「SE-DIR2000C」は4万円台で販売していたので、これでも低価格化されたことになる。 昨年11月に発売された競合製品のデジタル無線伝送対応のソニー「MDR-DS7000」が実売29,800円
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