シャープはどこで間違えたのか? 「液晶の雄」と呼ばれ、高収益企業の代表格だった同社が一気に巨額赤字に陥り株価も暴落、大リストラを余儀なくされ、台湾メーカーや取引銀行に生殺与奪の権を握られた。創業100年周年を迎えるシャープが転落に至った真相を同社元社員ら専門家が明らかにした。 2012年3月期に3760億円の最終赤字、13年3月期も2500億円の赤字を見込むシャープは、株式時価総額が2000億円台に減少し、有利子負債は1兆2520億円まで増えた。国内外で8000人の人員削減や主要事業売却を検討し、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の資本や取引銀行の支援頼みというのが現状だ。 その鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)会長は27日、台湾の経済代表団の一員として来日、30日にシャープの堺工場を訪問し、その際にシャープ幹部との間で同社への出資金額や比率を最終協議する。 「シャープとの提携が成功することを