5月21日にH2Aロケットで打ち上げられ、所在不明になっていた相乗り小型衛星「ハヤト」(KSAT)の電波の受信に、鹿児島大の西尾正則教授(55)らの開発チームが成功したことが2日、分かった。 西尾教授によると、鹿児島大に設置したアンテナで1日午後9時ごろから2日午前1時40分ごろにかけて17回の受信を確認できた。ハヤトは鹿児島県・種子島から金星探査機「あかつき」などとともに打ち上げられたが、電波を受信できず、所在不明となっていた。 西尾教授は「正常に動いており、地元の技術力を証明できた。1週間後から運用を開始したい」と話した。 ハヤトは同大を中心に県内企業の技術者らが開発した九州初の小型衛星。集中豪雨を予測するための大気中の水蒸気分布観測実験を行う。