大坂容疑者の指名手配のポスター過激派の学生らが暴徒化し、道路に看板やゴミ箱を投げ出して火をつけた=1971年11月14日、東京都渋谷区の明治通り 1971年の「渋谷暴動事件」で警察官を殺害したなどとして指名手配された大坂正明容疑者(63)が、現在も過激派「中核派」の一員として活動を続けていることが、捜査関係者への取材でわかった。大坂容疑者の動向が明らかになるのは事件直後以来初めて。警視庁は、東京近郊の秘密アジトに今も潜伏している可能性が高いとみている。 大坂容疑者が殺人容疑などで手配されたのは72年2月。警察庁指定の重要指名手配容疑者12人の中で最も長く逃げ続けており、生死も判然としていなかった。共犯者として起訴された男の公判が病気治療を理由に81年に停止したため、公訴時効は成立していない。 中核派活動家だった大坂容疑者は71年11月14日、東京都渋谷区の商店街で警備にあたっていた機