選挙違反疑惑が炸裂した前田武志国交相(74)について、自民党の谷垣禎一総裁は11日の党首討論で「けじめをつけてほしい」と、野田佳彦首相に要求した。同党の山本一太参院議員も夕刊フジの取材に対し、「明らかな違法行為だ。委員会で追及し、必要があれば問責決議を検討する。田中直紀防衛相とともにお辞めいただくのが筋だ」と話した。 夕刊フジが疑惑をスクープした11日、衆院国交委員会で、自民党の伊東良孝衆院議員は「大臣としての圧力以外の何物でもない」と前田氏を追及した。確かに、今回の疑惑はあまりに露骨だ。 前田氏は、岐阜県下呂市長選(8日告示、15日投開票)に関し、民主党系候補への支援を依頼する趣旨の文書を、国交相名で告示日前に地元建設業協会幹部に郵送していた。これは、公職選挙法違反(事前運動と公務員としての地位利用)の可能性が極めて高い。 伊東氏の追及を受け、前田氏は自らの署名であることは認めたも