鹿児島県阿久根市の公平委員会は、同市の竹原信一市長が昨年4月の人事異動で降格処分とした市職員3人について、23日付で「違法な降任で、適材適所だったとは認められない」と異動を取り消す判定をした。 判定では地方公務員法が「職員に不利益な処分を行う際、処分説明書を交付しなければならない」と規定していることを指摘し、「市は必要な手続きを行っておらず、法令、条例に違反した降任」などと結論づけた。 3人は課長級から課長補佐級などに降格され、「理由がないまま不利益な処分を受けた」と昨年5月に申し立てた。 昨年4月の異動では、計10人が参事から課長補佐、課長補佐から主幹などに降格された。