【ソウル=加藤達也】韓国北部などで、26日から降り続いた集中豪雨の被害が拡大している。聯合ニュースによると28日午後4時現在、土砂崩れなどで53人が死亡、14人が行方不明。韓国気象庁は雨は29日まで断続的に降るとしており、引き続き河川決壊や土砂崩れなどへの警戒を呼びかけている。 これまでの降水量は首都近郊の京畿道で616・5ミリ、ソウル市で510ミリなど。 ソウル市内を流れる漢江(ハンガン)の南側地区一部で、住宅街の裏山が崩壊しマンションなどの住民16人が死亡、1人が行方不明。また東部の江原道春川市でも土砂崩れでペンションが押し流され、宿泊していた大学生ら13人が死亡するなど死者、行方不明者は67人に上っている。 河川の氾濫も各地で発生。水害などで約4800世帯の約9400人が避難している。