日本テレビの報道番組「真相報道バンキシャ!」の虚偽証言問題で30日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が日本テレビに勧告し、検証番組の放送などを求めた。 勧告は、裏付け取材の不備を指摘。虚偽証言した男が示した裏金口座の入出金記録などについて裏付け取材しなかったことを、「情報の真偽を見極めるきっかけをつかみかけていたのに、情報提供者の話を信じ切っていたため、深く追及されることはなかった」などと問題視した。 また、3月1日の訂正放送について、「バンキシャと制作スタッフは、虚偽証言で迷惑を受けた被害者だった、と釈明しているようにも見える内容」と強く非難した。 会見で川端和治委員長は、初の勧告に踏み切った理由について、「独立の情報源、客観的な情報との照合がなく、情報提供者を信じ込んで放送し、犯罪の手段になってしまった」と問題の重大性を挙げた。 同番組は昨年11月、岐阜県に裏金があ