大地震で被害を受けたハイチの首都ポルトープランスの市内16カ所で1月31日、世界食糧計画(WFP)が中心となってクーポン引き換えによるコメの配布を始めた。食料や水の配給をめぐっては、若い男性が女性や高齢者を押しのけて列を乱すなどたびたび混乱が生じ、米軍が秩序維持に当たってきた。このためコメの受け取りは原則、女性に限っている。 クーポンはWFPが30日に配布し、1世帯当たりコメ25キロと交換可能。WFPはこの方法で15日間で200万人の被災者にコメが届くようにしたいとしている。女性が受け取る原則の一方、困窮状態にある男性が排除されないよう注意するという。 ロイター通信によると、多くの被災者が暮らす市内の公園では31日、米兵200人以上が警戒する中、1650袋のコメが混乱なく配られた。(共同)