首都ニューデリーで昨年12月に起きた女子学生=当時(23)=の集団暴行死亡でインドのイメージが変わった人は少なくないはずだ。事件は世界に衝撃を与えたが、その後も幼児や少女、外国人まで被害は相次いでいる。今月11日には1歳半の幼女が被害に遭った。同国議会は性的暴行に対する罰則を強化する法律を成立させたが、効果は薄く、しかも、当局側の対応や政治家の発言からは「常識」を感じない。例えば、下着姿のマネキンの展示禁止を検討したり、「子供はダメだが、大人の被害は理解できる」といった発言があったり…。昨年12月後のインドをみる。(大谷卓)「汚れた心」…男ではなく「ビキニ下着が悪い」 店頭に並ぶ下着姿のマネキンはダメ-。インドの商都ムンバイの当局が今年5月、性犯罪防止を目的に、そんな「セクシーマネキン」禁止案を検討していることが明らかになった。ザ・インディアン・エクスプレスによると、最大野党のインド人民党