タグ

ブックマーク / www.foocom.net (12)

  • 添加物のトラウマをもつ高齢者を脅す週刊誌記事

    執筆者 長村 洋一 藤田保健衛生大学で臨床検査技師の養成教育に長年携わった後、健康品管理士認定協会理事長に。鈴鹿医療科学大学教授も務める 多幸之介先生の健康との講座 長村 洋一 2018年8月30日 木曜日 キーワード:メディア 添加物 ●週刊新潮の記事に、週刊文春、週刊FLASHが反論 年5月、週刊新潮が「専門家が危険性を告発 べてはいけない『国産品」実名リスト」と大見出しで、15年ほど前に世間を騒がせたような記事をだした。d-マガジンで幾つかの週刊誌の見出しをチェックしていて、この記事を見かけたときは、まだこんな記事を書く週刊誌があるものだと、あらためてそのくだらなさを確認した。 しかし、その後この記事が大好評だとして第2弾が続けられ始めた頃、週刊文春は見かねて「国産品は当にべてはいけないのか」および「『週刊新潮』べてはいけない『国産品』実名リストの罪」と題して2回にわた

    添加物のトラウマをもつ高齢者を脅す週刊誌記事
  • 水素水、「ニセ科学」と切り捨ててはいけないが、エビデンスありとは言い難い | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 水素水が話題です。店頭にはたくさんの製品があり、大手企業も販売。一方で、産経新聞などメディアが異論を呈しています。 美容、ダイエットと何かと話題の「水素水」 かつてブームを巻き起こした「あの水」と同じだった…産経新聞 まぐまぐニュース・まさにエセ科学。怪しい「水素水」に手を出した伊藤園の言い訳 BuzzFeed Japan・過熱する「水素水」ビジネス うっかりニセ科学にだまされないために 産経新聞に対しては、太田成男・日医科大教授が自身のウェブサイトで反論しています。 私は、あまたある製品の科学的根拠はないに等しいと思います

    水素水、「ニセ科学」と切り捨ててはいけないが、エビデンスありとは言い難い | FOOCOM.NET
  • 無添加パンってなんだ?・・・朝日新聞の妙な記事 | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 朝日新聞に妙な記事が出ました。無添加にこだわり19年 杉並のパン屋が閉店という見出しです。 自家製酵母が自慢のパン店が閉店。添加物を入れたパンで湿疹ができた経験を経て、無添加パンのベーカリーコンサルタントに。国内外に400店近くを開き、さらに19年前に東京・杉並に自分の店をオープン。福島原発事故後は、「原材料の安全性が保てない」と休業し、再開後は原材料の放射性物質の検査をしていたという。店を閉めた後は体調を整え、コンサルタント業を再開する——というのが記事のおおまかな中身です。 変だなあ、と思うことは二つあります。まずは、この

    無添加パンってなんだ?・・・朝日新聞の妙な記事 | FOOCOM.NET
  • 科学を捨て政治的イデオロギーに舵を切ったEU

    執筆者 宗谷 敏 油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・品の国際動向について情報収集・分析を行っている GMOワールドⅡ 宗谷 敏 2014年11月17日 月曜日 キーワード:バイテク メディア 2014年11月1日の欧州委員会(行政機関)交替に伴い、しばらく静かだったEUとヨーロッパにおいてGMOs(遺伝子組換え生物)を巡る動きが活発化してきた。特にEUでは、科学的根拠に基づく証拠ベースの政策決定という従来の方針の一つが衰退し、拮抗する政治的イデオロギーにより地歩を移すという流れが勢いを増したように感じられる。今回は、これらの状況を俯瞰する。 <GM栽培可否は加盟国個々の判断に> 11月11日、欧州議会環境委員会の第二読会は、個々の加盟国が環境を理由にEUレベルで認可されたGM作物の栽培を制限あるいは禁止することを許す改正案を賛成53票、反対11票、棄権2票で支持した。 この指

    科学を捨て政治的イデオロギーに舵を切ったEU
  • GM蚊によるデング熱対策~ブラジルの場合

    執筆者 宗谷 敏 油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・品の国際動向について情報収集・分析を行っている GMOワールドⅡ 宗谷 敏 2014年9月8日 月曜日 キーワード:バイテク メディア 2014年8月下旬、国内での感染は70年ぶりという海外渡航歴のないデング熱患者が確認された。以後感染者が増え続けており、 我が国でもデング熱はすっかり有名になった。デングウイルス(DENV:Dengue virus)による感染症であるデング熱は、熱帯病としてマラリアの次に世界で警戒されている。 東南アジア、南アジア、中南米など熱帯、亜熱帯地域を中心に、アフリカ、オーストラリア、南太平洋緒島でもデング熱発症が記録されていたが、2009年に米国フロリダ州、2010年にはフランスでも国内感染が認められ、米国やヨーロッパでも注意喚起された。なお、温暖化と蚊の生息域拡大の関係については、白井洋一氏がF

    GM蚊によるデング熱対策~ブラジルの場合
    vitamincba
    vitamincba 2014/09/08
    「統計的に蚊はダントツのヒトを殺している生物でもある」「GMであるからという理由のみで反対や妨害活動を行う先進国のNGOは、視野と心をもう少し広く持つべきだろう」
  • “中国猛毒食品”のトリック(上) | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 週刊文春が3月28日号から「中国猛毒品」キャンペーンを行っている。いかに、中国製が怖いか、危ないか、書いてあるのだが、中国製への不安を煽る時にこれまでたびたび用いられてきたトリックが使われている。 その中から (1)猛毒とリスク (2)違反数と違反率(3)品目の違い(4)検査数の意味 (5)ピンとキリの混同—の5点を考えてみたい。 (1)猛毒とリスク—中国品の違反事例、リスクは高くない まずは、初歩の初歩。リスクの話からだ。週刊文春は、「品衛生法違反を犯しているから、猛毒」、と決めつけているが、Foocom読者ならよく

    “中国猛毒食品”のトリック(上) | FOOCOM.NET
  • 生のジビエ料理なんて紹介しちゃダメ! 週刊文春さん | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 先々週、先週と、「週刊文春」が “中国猛毒品”の告発キャンペーンをしている。3月28日号と4月4日号。この後も続くらしい。 週刊文春は数年置きにこのキャンペーンをやるが、中国に対する反感が強まっている時期だと、やっぱり売れ行きが伸びるのだろうなあ。タイムリーにカンフル剤を使う、という感じでしょうか。 どれどれ、と読んだが、書く手法が以前と同じ。古い、手あかにまみれた“トリック”が使われている。 なんだか情けなくなりつつ、ほかの記事を読み進めて、3月28日号のエッセイにぶち当たった。驚愕! とてつもなく危ない品が「とろーんと

    生のジビエ料理なんて紹介しちゃダメ! 週刊文春さん | FOOCOM.NET
  • PM2.5で食品が汚染される?

    瀬古 博子 2013年2月28日 木曜日 キーワード:メディア 放射性物質を避けていたら・・・ 中国の大気汚染の問題で、PM2.5という聞きなれない言葉がニュースで何度も流れるようになりました。日への影響も懸念され、福岡市では警戒予報を出すといった取り組みも開始されています。 消費者の間には、PM2.5による品の汚染を心配する声も出てきているという話を聞きました。突飛な話のようですが、特に九州産の農産物などについては、放射性物質への懸念から関東・東北産を避けたい消費者が購入していることがあり、そのような消費者の中では、“放射性物質を避けているのに、新たな危険物質がやってくるなんて”との思いがわき起こっているのかもしれません。 PM2.5とは PM2.5のPMとはParticulate Matterの頭文字です。PM2.5は、大気中に漂う粒径2.5μm(1μmは0.001mm)以下の小さ

    PM2.5で食品が汚染される?
  • また起きてしまった! 浅漬けによるO157食中毒 | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 ああ、また起きてしまった。品衛生関係者の多くがそう思ったに違いない。 北海道の高齢者施設などで腸管出血性大腸菌O157感染が起きて、約100人が症状を訴え3人が死亡した中毒事件。札幌市保健所は、原因が「白菜の浅漬け」である、と断定し14日に発表した。 札幌市14日の広報文 札幌市15日の広報文 もともとの汚染源はなんなのか? 土壌にはO157がいる場合があるので、野菜の洗浄、殺菌不足かもしれない。あるいは、牛肉など別の品から手やまな板などを介して感染する交叉汚染か、従業員に健康保菌者がいた可能性があるのだろうか? それは

    また起きてしまった! 浅漬けによるO157食中毒 | FOOCOM.NET
  • イオンさん、グリーンピースに褒められて嬉しいですか? | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 流通最大手、イオンには、科学ベースの判断力も人の心もないのだろうか? イオンは11月8日、「店頭での放射性物質“ゼロ”を目標に検査体制を強化」とうたうプレスリリースを出した。検査強化は結構。だが、驚くべき1文があった。「放射性物質“ゼロ”を目標に、検出限界値を超えて検出された場合は、販売を見合わせることを検討してまいります」。 「ゼロを目標に」は、店頭にもでかでかと掲示されている。 私は、この判断は科学、サイエンスとして間違っている、と考える。そして、ゼロを望めるという「幻想」を消費者に抱かせ、苦難に喘ぐ被災者に追い討ちをかけ

    イオンさん、グリーンピースに褒められて嬉しいですか? | FOOCOM.NET
  • 「健康食品で解毒」を信じてはいけない | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 前回、AERA6月13日号の記事について、「実際の汚染状況に基づかずに放射能抜きを指南している」と批判した。その記事には、もう一つ大きな問題がある。チェルノブイリでの臨床研究を基に、「スピルリナ」という健康品を「体内のセシウムやストロンチウムを吸着し、排出する働きがあると考えられている」と紹介している。健康品メーカーの部長の「日での認知度は低いですが、ヨーロッパでは高い。福島の事故後、ヨーロッパの人からスピルリナを薦められたなど、問い合わせが増えています」という言葉も掲載している。 AERAに限らず、多くのメディアが同じ

    「健康食品で解毒」を信じてはいけない | FOOCOM.NET
  • 有機スプラウトが、ドイツのO104食中毒の原因だった | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 ドイツで起きていた腸管出血性大腸菌O104による中毒事件で、ドイツ当局は、有機農場で育てられたスプラウト(もやしなど新芽野菜)が原因と断定した。そこで欧米で話題となっているのが、(1)スプラウトはリスクが高いのか(2)有機栽培に問題があるのか——の2点だ。 日でも役立ちそうな情報が多いので、簡潔にまとめておきたい。 スプラウトは危ないのか? European Center for Disease Prevention and Controlによれば6月15日現在、3351人の患者が発生し、うち37人が死亡。患者の中で821

    有機スプラウトが、ドイツのO104食中毒の原因だった | FOOCOM.NET
  • 1