2007年7月に利用者"A-b-a-a-a-a-a-a-b-a"(en:User:A-b-a-a-a-a-a-a-b-a) が主執筆者として英語版ウィキペディアに作成した、約4500語[2]からなる歴史項目「ビコリム戦争」は、極めて詳細に書かれた記事であった[1]。おおまかな内容は次のとおりである。 1640年から1641年にかけて、ゴア[注 1]を支配するポルトガル王国軍とその北のマラーター王国の大軍が衝突し、後にビコリム戦争と呼ばれる戦闘が起こった。その名は主戦場となったインド北部のビコリム(英語版)から付けられた。戦争は和平協定を以って終結し、インドにおけるゴアの自立が進むことになった[2]。 しかし、これらは全て嘘だった[2]。この記事は作成から2か月後に英語版で「良質な記事」(全記事の 1% が該当)に選ばれた[2][3]。さらに「秀逸な記事」(全記事の 0.1% が該当)として