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言葉に関するworks014のブックマーク (34)

  • 「右」は国語辞書でどう説明されてきたか(1)明治の辞書 - 四次元ことばブログ

    み-ぎ(名)|右|(一)人ノ身ノ南ヘ向ヒテ西ノ方。左ノ反。ミギリ。 ――『言海』(1889~91) 辞書を引き比べるのに「右」がもってこいだという話は、いつごろから定着したのでしょうか。「定着」しているとまでは言えないかもしれませんが、辞書ファンの間で「有名」な話であることは確かです。 ひとつ、個性をみるのに有名な例を挙げると、「右」は〔後略〕 ――サンキュータツオ(2013)『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』角川学芸出版 p.44 井上ひさしが『岩波国語辞典』の「右」「左」の語釈を賞嘆したことが大きなきっかけではあるでしょう。 筆者のようにまず〔みぎ〕と〔ひだり〕を引いて、 「これは凄い辞典だ」 と感嘆したものもいる。 ――井上ひさし(1982)「続・理想の辞書」『の枕草紙』文藝春秋 p.140 あるいは、小説『舟を編む』の冒頭で、辞書編集者が「右」の説明のしかたの巧拙で後

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  • ボタンを「押下(おうか)する」という言い方はかなり昔から存在していた(文献引用つき) - StatsBeginner: 初学者の統計学習ノート

    「押下する」は変な日語? IT業界でよく使われる「押下(おうか)する」という言葉について考察したQiitaの記事が話題になっておりました。 qiita.com ブコメをみると「変な日語だと思ってた」的なコメントが散見されましたが、実際、SIerの人とかと仕事をすると「押下する」という表現はもはや日常語レベルになっていて、よく耳&目にするんですよね*1。システムの設計書とかマニュアルに頻繁に出てきます。 私は就職して1年目に、自社内の業務システムのマニュアルに「◯◯ボタンを押下」というような表現があるのを見つけて初めて知りました。 上記の記事では、パソコンにおける「クリック」は「押し下げる」のではなく「押して離す」動作なのだから、「押下」と表現するのはおかしいのではないかみたいな話がされているのですが、あわせて「押下」という言葉が誕生した瞬間?についてのエピソードが紹介されております。

    ボタンを「押下(おうか)する」という言い方はかなり昔から存在していた(文献引用つき) - StatsBeginner: 初学者の統計学習ノート
  • 「耳ざわり」は「障り」か「触り」か - 言葉のQ&A - 文化庁広報誌 ぶんかる

    <「耳ざわりな音楽だ。」という使い方がある一方で,「耳ざわりの良い言葉ばかりで信用ならない。」といった表現を目にすることもあります。「耳ざわり」とは,どのように使うべき言葉なのでしょうか。> 問1 「耳ざわり」とは,来どのような意味なのでしょうか。 答 「聞いていて気にさわること」という意味で使われるのが一般的ですが,「聞いたときの感じのこと」という意味で用いられることもあります。 「耳ざわり」を辞書で調べてみましょう。 「広辞苑 第6版」(平成20年・岩波書店) みみざわり【耳障り】 聞いていていやな感じがすること。聞いて気にさわること。▽「―がよい」というのは誤用。 「明鏡国語辞典 第2版」(平成24年・大修館書店) みみざわり【耳障り】 〔名・形動〕聞いていて不快に感じること。▽「耳触り」と解し「耳触りがよい」のように使うのは,来は誤り。「目障り」についても同様。 このように「耳

  • 日本語表現インフォ:ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

    視覚色彩 ・ 光と影 ・ 形状 聴覚声・口調 ・ 音の響き 嗅覚におい・香り 味覚味・歯触り・舌触り 触覚感触 ・ 温度 ・ 刺激 距離・空間距離 ・ 位置・空間 ・ 雰囲気・空気 時間時間・スピード 程度密度・集団 ・ 同一・差異 ・ 量 ・ 程度 その他危険 ・ 失敗・損失 ・ 印象 ・ ものの性質・特徴 ・ 評判・人気 ・ 対立・敵対 ・ 動き・反応・変化・現象 ・ 状態・状況 ・ 初めと終わり・原因と結果 顔・頭部化粧 ・ 頭 ・ 髪 ・ 額・おでこ・こめかみ ・ まゆ・眉間 ・ まぶた・まつ毛 ・ 目・瞳 ・ 耳 ・ 鼻 ・ 頬・ほっぺ ・ 唇 ・ 歯・舌 ・ 口・顎 ・ ひげ ・ 顔 ・ 喉・首・うなじ 上半身肩 ・ 腕 ・ 手・指・爪 ・ 背中・脇・乳房・胸 ・ 胴・腹・へそ 下半身腰・尻・性器 ・ 足 全体印象肌の印象 ・ 肌の状態 ・ 体つき・体型・体全体の様子 ・ 人の

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  • 「…のきらいがある」「…するきらいがある」という言葉があります。http://dictionary. - 「…のきらいがある」「…... - Yahoo!知恵袋

    「国語大辞典」(小学館)によると(聞き飽きました?)、次のような経緯によるものと考えられます。 「嫌い」は「嫌う」の連用形からの転成名詞、あるいは形容動詞の語幹。 「嫌い」は、まず第一義として「嫌いなこと。好ましくないこと」を意味し、更に、「好ましくない要素→心配事やよくない傾向」というように意味が広がった。 もちろん、「よい傾向」の意味で「きらい」を用いるのは誤りでしょう。 「日国語大辞典第二版」(小学館。仕事柄無理して買ったのですが、書斎の床が抜けそうなので はなれの廃屋に置いてあります。)によると、「傾向」という意味での文献初出は「真善美日」(三宅雪嶺 1891 名前ばかり有名な。私も持っていますが読んだことはありません)だそうです。 なお、同書によると「差別。区別」という意味で、17世紀後半に既に使われていたそうで、それが「よくない傾向」という意味へと変わる過程にあった、とも

    「…のきらいがある」「…するきらいがある」という言葉があります。http://dictionary. - 「…のきらいがある」「…... - Yahoo!知恵袋
  • 「御苦労」系労い言葉の変遷

  • 「許す」と「赦す」の件(みんな間違っている) - アスペ日記

    「シャルリー・エブド」誌の翻訳の問題がホットなようです。 銃撃の政治紙「すべては許される」と預言者風刺 「許す」と「赦す」 ―― 「シャルリー・エブド」誌が示す文化翻訳の問題 「許す」と「赦す」は同じ意味ですよ 私から見ると、みんな三者三様に間違っています。 (最初に書いておきますが、ここでは主に日語表記について述べ、シャルリー・エブド誌の表紙という題にはあまり触れません) 関口涼子氏の間違い まず、関口涼子氏の間違いから。 Tout est pardonnéを、「すべては許される」とすることで、この読みの多様性が全て消えてしまう。 もうすでにあちこちで指摘されていますが、「許す」は「赦す」を含んでいます。 現代日語で「許す」と「赦す」が排他的に使い分けられているなんていうことはありません。 で、こういうときには必ず、常用漢字(当用漢字)云々という人が出てきますが、それも誤解です。

    「許す」と「赦す」の件(みんな間違っている) - アスペ日記
  • 「履く」と「穿く」が面倒なことになったいきさつ - アスペ日記

    ズボンやを「はく」というのは、どう書くか。*1 ご存じの方は多いと思いますが、これはけっこうやっかいな問題なんですよね。 もっとも、「あ、これ正解知ってる」という人もいるでしょう。 ズボン・スカートは「穿く」で、は「履く」でしょ、と。 ここで、「じゃあ、下は?」となると、問題が急に面倒になります。 というのは、下を「はく」をどう書くかについては、辞書によって主張が分かれているからです。 国語辞典 調べてみたところ、下を「履く」派と「穿く」派の辞書は、以下のようになっていました。 「履く」派: 広辞苑、大辞泉、大辞林、新明解*2 「穿く」派: 三省堂国語辞典、明鏡、旺文社国語辞典、角川国語辞典、集英社国語辞典 かなり拮抗していますね。 でも、この問題が複雑になったのはどうしてなんだろうというのが、私にとっては前から疑問でした。 というのは、漢字の意味、つまり中国語での意味を考えると

  • 書物に付けるページ番号を「ノンブル」と言うが、何故フランス語を使うのか? | レファレンス協同データベース

    由来は分からない。 ・「ノンブル」を丁付けの意味で使用している国はなく、フランスでもpaginationまたはfoliotage ・幕末から明治にかけて西洋活版印刷術を日人に教えた外国人は、最初がオランダ人(ドイツ人?)、 次がアメリカ人であるので、従って、この二人の影響とは考えられない。 ・正式な用語として影響力のありそうな内閣印刷局等の歴史とお雇い外国人も調べてみたが、関係のありそうな 記述は見られず。 ・現在出ている辞書類の半数くらいにはノンブルという言葉の意味と、フランス語である旨が書かれているが、由来の 記述はない。 ・印刷・出版関係雑誌のコラム等も所蔵している分については記事なども探したが、見付からず。 **2014年2月23日追記** 植原路郎『実用 の事典』(出版ニュース社 1964年)には p.146 〔ノンブル〕には「ナンバー(Number)の訛り。印刷所でも出版社

    書物に付けるページ番号を「ノンブル」と言うが、何故フランス語を使うのか? | レファレンス協同データベース
    works014
    works014 2014/04/24
    …うむ…
  • [PDF] 「異字同訓」の漢字の使い分け例(報告)について - 文化審議会国語分科会

    「異字同訓」の漢字の使い分け例(報告) 平成26年2月21日 文化審議会国語分科会 「異字同訓」の漢字の使い分け例 目 次 はじめに ………………………………………………………………………………… 1 前書き …………………………………………………………………………………… 2 使い分け例の示し方及び見方 ………………………………………………………… 2 表 (1)ア行(「あう」~) …………………………………………………………… 4 (2)カ行(「かえす・かえる」~) ……………………………………………… 10 (3)サ行(「さがす」~) ………………………………………………………… 14 (4)タ行(「たえる」~) ………………………………………………………… 16 (5)ナ行(「ない」~) …………………………………………………………… 20 (6)ハ行(「はえ・はえる」~)

  • 「了解」は失礼か? - アスペ日記

    最近、「了解」は失礼だという説が出てきているようです。 どこの誰が言い出したのか知りませんが、ごく最近であることは確かです。 少し前のマナーには、そんなことは書いてありません。 たとえば、2003年のこれだけは知っておきたい! 改訂版 ビジネス・マナーハンドブックには、次のようにあります。 しかしそうしたルールができていない社外の人からのメールを受信したときには、「メール、受けとりました」「その件、了解しました」など、簡単でよいからすぐに返信し、… また、2005年の「こんなことも知らないの? 大人のマナー常識513」というマナーには、次のような記述があります。 内容に疑問のあるときにはその点を記して送信しますが、そうでなければ「メール拝見しました。○○の件は了解しました」などと簡単な返信でかまいません。 しかし、2008年の「信頼される社会人へのパスポート敬語検定」*1には、次のよう

    「了解」は失礼か? - アスペ日記
    works014
    works014 2014/02/10
    …私もどこかで「了解」は失礼にあたると読んだ覚えがあり、その記事にあった「承知しました」と言葉遣いを改めつつあった…
  • 「間髪をいれず」が殺された日 - アスペ日記

    最近、マイナビウーマンが「日語を貧しくしようキャンペーン」を展開しているようです。 じつは読み間違ったことのある漢字1位「貼付」 間違っている読み方が定着していると知らずに使っていた日語1位「輸入(ゆにゅう)【正】しゅにゅう」 「正しい日語」ネタはPVが稼げるのでしかたないのでしょうが、日語が金儲けのネタにされるのを見ると悲しくてなりません。 この中で、見逃せないのは次の部分です。 ■番外編:これは明らかな間違いです ・間髪を容れず(かんぱつをいれず)【正】かん、はつをいれず「これだけは知っていた」(26歳男性/学校・教育関連/事務系専門職) ■間髪をいれず(×かんぱつをいれず→○かんはつをいれず) こういうのは、いい大人が見たらあきれてしまうところです。 「何をバカなことを言っているんだ、『かん、はつをいれず』なんて聞いたことないよ」と。 もちろん、中国語や漢文をやっている人であ

    「間髪をいれず」が殺された日 - アスペ日記
    works014
    works014 2013/12/02
    …なるほど…
  • 近代語のコーパス

    概要 国立国語研究所コーパス開発センターでは、現代日語の書き言葉が整備されていく過程をとらえることのできる、近代語のコーパス構築を行っています。これまでに、『太陽コーパス』『近代女性雑誌コーパス』『明六雑誌コーパス』『国民之友コーパス』の四点を公開しました。今後も、コーパス構築と公開を進めていく予定です。近代語のコーパス構築の考え方については、報告書をご参照ください。 これらのコーパスのデータを更新したものを、『日歴史コーパス』「明治・大正編Ⅰ雑誌」の一部として、コーパス検索アプリケーション「中納言」で公開しています。「中納言」の利用にはユーザー登録が必要です。(2016/10/26) コンテンツ 太陽コーパス 近代女性雑誌コーパス 明六雑誌コーパス 国民之友コーパス 「近代語コーパス」報告書 利用方法 問い合わせ先 近代語のコーパスについてのお問い合わせは、下記アドレスまで電子メー

  • 【まとめ】「的を得る」と「的を射る」の誕生と成長の歴史 - BIFFの亜空間要塞

    「的を得る」が誤用であるという主張は、2013年12月に『三省堂国語辞典』が、これまで同辞典が掲載してきた「的を得る」誤用説を撤回したことで、ほぼ俗説と確定しています。 それについてはこちら「 【逆転】「的を得る」:「誤用説は俗説」と事実上決着へ 」をご参照ください。(2014.5.24) 「正鵠を~」「的を~」の派生の経緯については、誤用説との絡みを含めて別の記事にまとめましたのでそちらをご参照ください。 補足:「的を得る」誤用説 と「的を得る」の元は「正鵠を得る」説 の比較検討 現在では、たいへん精確な調査をされた方によって「正鵠を得る/射る」「的を射る/得る」の登場時期は、私のこの記事よりも遥かに遡ることがわかっています。 「正鵠を得る/射る」(より古い形は「正鵠を得る」です。実際の使用例も古くから「得る」が圧倒しています。) http://kumiyama-memo.hatenab

    【まとめ】「的を得る」と「的を射る」の誕生と成長の歴史 - BIFFの亜空間要塞
  • 「〜足りうる」という書き方 - アスペ日記

    ちょっと前に、次のようなタイトルの記事を見てびっくりしたことがある。 セルフパブリッシングはなぜ初音ミク足りえないか? これを見たときは、頭が痛くなる気持ちだった。 電子書籍とはいえ、「書く」ことに携わる人間が、どうやったら「足りえない」なんて書き方ができるんだ? と。 そう思ったが、その時はただ「こんなアホもいるのか」と、個別の人間の問題に帰して流してしまった。 しかし、つい先日、次のようなを目にして言葉を失った。 誤訳も芸のうち―文芸翻訳は一生の仕事足りうるか (柏艪舎文芸シリーズ)posted with amazlet at 13.05.29山光伸 柏艪舎 売り上げランキング: 406,117 Amazon.co.jpで詳細を見る*1 「文芸翻訳は一生の仕事足りうるか」という副題。 これは電子書籍ではなく、紙のだ。 出版されるまでには、何人もの出版関係者の手を経ているはず。 そ

    「〜足りうる」という書き方 - アスペ日記
  • なぜ広まった? 「『訊く』が正しい」という迷信 - アスペ日記

    タイトルはパクリ。 二つの疑問 タイトルを読んだ人の反応は、主に次の二つに分かれる*1だろう。 「訊く」が正しいなんて思っている人がいるの? 「たずねる」という意味では「訊く」が正しいんじゃないの? まず、「訊く」が正しいなんて思っている人がいるの? という人に対して。 当にいる。 Yahoo! 知恵袋の質問から引用。 聞く・聴く・訊く・・・「きく」の使い分けについて 噂を聞く (中略) 道を訊く 上記例で使用例は合っているでしょうか? 訊 字は、たづねるの訓があり、訊問(じんもん)という言葉もありますから、人に問うの意味で使うと考えて良いでしょう。 (中略) 質問者さんの挙げた例は、正しく使い分けられています。 こういう人は実際に「訊く」が正しいと思っているということだ。 そして、「訊く」が正しいんじゃないの? という人に対して。 小説から少し引用する。 まず、「坊っちゃん」の冒頭部分

    なぜ広まった? 「『訊く』が正しい」という迷信 - アスペ日記
  • 「コンマ1秒」という表現について質問です。 - 一般的に、例えば「0.1秒」のことを「コンマ1秒」とか言いますよね。一の位の「0」を... - Yahoo!知恵袋

    「コンマ1秒」という表現について質問です。 一般的に、例えば「0.1秒」のことを「コンマ1秒」とか言いますよね。一の位の「0」を省略して言われ、一般的には微小な程度を表現する際に使用されていると思うのですが、そこで質問です。 ①そもそも、何故このような表現が慣用的に使用されているのか? すごく違和感を感じます。 ②「コンマ」ではなく、日語の「点」を使用して、「点1秒」という表現をしないのはなぜか? ③一般的には「微小な程度」を強調する際に使用されることが多い気がしますが、「大きな程度」を協調する際には使用しないのか? 例えば、「あいつはデブだから、『コンマ1トン』くらい体重がありそう!!」 とか ④中学の先生に、「コンマではなく、カンマだ!」とよく言われ、訂正させられました。 正しい発音は「カンマ」ですか? 以上、よろしくお願いします。

    「コンマ1秒」という表現について質問です。 - 一般的に、例えば「0.1秒」のことを「コンマ1秒」とか言いますよね。一の位の「0」を... - Yahoo!知恵袋
  • 言葉の誤用とどう付き合うか - yanok.net

    文化庁が発表した「国語に関する世論調査」では、事実上の誤用の割合が来の使い方を上回り、"市民権"を得ている実態も浮かび上がった」(Yahoo!ニュース)という報道がネットで話題になっています。 「にやける」「失笑する」「割愛する」などの言葉について、来の意味から外れて理解している人が多かったということです。 大体、この手の話題が降ってくると、「言葉は生き物だ」といった言い回しで、誤用ではなく言葉の変化だ、と擁護する意見が必ず出てきます (生き物って、ころころ変わるんですかね?)。 ネットを見ていると、半数以上の人が誤用しているならそれはもう誤用じゃない、みたいな意見もあります。言葉が長い年月のうちに変わっていくのは仕方ありませんが、しかし学級会じゃあるまいし、多数決で決めていいものなのかという懸念は拭えません。(まあ、私だって誤解している言葉は勿論ありますが、だからといって「多数派だ

  • 「火蓋は切って」も「落とされ」ない?! - 言語楼−B級「高等遊民」の戯言

    (第131号、通巻151号) 日の政界はここ1、2年、衆議院は解散するのか、総選挙はいつになるのか、の問題に明け暮れしてきた感がある。政治状況によっては、とうに「総選挙の火蓋(ひぶた)が切って落とされた」かもしれない――という文のカギ括弧の中の表現は、厳密に言えば誤用になる。が、実際にはどこかの首相ではないが、辞書でも扱いに「ブレ」が見られるのである。 「火蓋を切る」は、戦いやスポーツの試合を始める時に使われる言い回しだ。ふつうは「決勝戦の火蓋が切られた」という風に受動態(受け身)で使われる。その際、「火蓋が切って落とされた」と「落とされた」を付け加えられることが多い。歯切れがあり、声に出すと語調がよいせいか、放送でよく耳にする。まったく不自然には感じない。私自身もしばしばこの表現を使ったことがあるような気がする。しかし、「火蓋」の来の語義を考えると、「火蓋が切って落とされた」では意味

    「火蓋は切って」も「落とされ」ない?! - 言語楼−B級「高等遊民」の戯言
  • 「慮る」は「おもんばかる」か「おもんぱかる」か - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言

    (第281号、通巻301号) なにかを計画する時に周囲との関係や将来への影響などを考え合わせることを「慮る」という。例えば「相手の立場を慮る」、「事態を慮る」などと使う。この「慮る」をどう発音するか。 「おもんばかる」。私自身は、そうとしか読みようがないと思ってきた。ところが、前回のブログで「生保」を「ナマポ」と発音する今時の若者の言葉遣いを取り上げた際、ついでにいろいろ調べているうちに、ひょんなことから「慮る」の読み方が一様でないことを知った。博識の方にとっては常識かもしれないが、私にとっては新鮮な驚きだった。 小学館の『日国語大辞典』第2版によれば、「おもいはかる」の変化した語とある。それが「おもんはかる」に変わり、さらに「は」が濁音化して「おもんばかる」という読み方になった、という。中世から近世の日語を採集して編纂された『邦訳 日葡辞書』(岩波書店)には「ヲモムバカル」《注》と表

    「慮る」は「おもんばかる」か「おもんぱかる」か - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言