〒100-0013 東京都千代田区霞が関一丁目1番3号 弁護士会館14階 TEL 03-3581-3838 FAX 03-3581-0223
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2011/6/109:40 現代労働問題の縮図としての原発 ――差別の批判から、社会的基準の構築へ 今野晴貴(NPO法人POSSE代表) ■はじめに 福島第一原子力発電所での事故を受けて、原発における被曝労働に、かつてないほどの注目が集まった。ひとたび事故が起こると、誰かが命をかけてしか止めることができないという非人間的な装置。「対処」を求めることが、誰かの「被曝」を要求することと同義となってしまうジレンマ。原発が惹起する残酷な現実に、多くの人がとまどわずにはいられなかったのではないだろうか。 3月11日からの数日間、原子炉の冷却作業が一進一退するなかで、私自身は、事例の研究と運動の支援のために派遣・請負労働問題の裁判に出向いていた。派遣労働問題はこの数年来もっとも注目を集めた労働問題の一つであり、POSSEが課題として取り組む中心的なイシューでもある。 私は出身が仙台であることもあって、
asahi.com 3月26日 「「気仙沼水産業の担い手」外国人研修生、津波で離散」 大津波は水産業の現場を支えてきた外国からの研修生や実習生の人生も、一変させた。津波に漁船や工場がのみ込まれ、働く場をなくした人たちは涙ながらに帰国した。漁船で沖に出たまま、行方が分からない人たちもいる。 (……) 会社の大島忠俊社長は、避難所を回り研修生を捜した。現金の手持ちがなく、働いてきた分の給料の支払いを約束した「保証書」を持たせて研修生を送り出した。「3K(危険、きつい、汚い)で、働き手の少ない職場を支えてくれる貴重な子たちだった。無事に送り返せてよかった」 (……) 同県塩釜市の沖では、大分県漁協保戸島支店所属のマグロはえ縄漁船第3くに丸(小山国友船長)のインドネシア人船員4人の行方が分からないままだ。震災の日、次の漁に備えて拠点の塩釜港に停泊していた。だが、大津波の被害を避けようと、沖に出たと
夕方、原発からのテレビ中継を見てて、あらためて本当に怖いと思った。 今起きている危機的な事態、それが何をもたらすのかは、もちろん怖い。 だが、それよりも具体的に、いつ大爆発が起きるか分からない、しかも常時恐ろしい数値の放射線にさらされながら、そこで働いている、作業をさせられている人たちの感じている恐怖が、自分の身に感じられるように思えたのだ。 ぼくはもちろん、現在の福島原発のような状況はもちろんのこと、普段の原発のような危険のなかで働いたことなどない。 だが、これまで非常勤の色んな仕事をしてきて、補償のまったくない状態で危険の伴う労働をさせられる時の心境、またそれが今の社会では「当たり前」のことになってる、ということは知っている。 そういう労働の場では、危険を拒んだり選んだりするような自由意志が働く余地は、そもそもあまりない。自由意志が保証されるような条件がないのである。 今回の事態でも、
(1)にゅうかん しょくいんの おしごと まえにも この ブログで とりあげたのですが、にゅうこく かんりきょく(にゅうかん)の ロビーにわ、つぎのような ほうむしょう(法務省)の ポスターが はずかしげも なく、どーどーと はって あります。 ●ヘイトスピーチ ルールを まもって こくさいか 2010 ふほう しゅうろう がいこくじん たいさく キャンペーン がいこくじんの ふほう しゅうろう ぼうしに ごきょうりょく ください。 げんざい、ふほう たいざいしゃは やく 11まんにんと すいていされ、 ふほう しゅうろう する がいこくじんの そんざいは、 いろいろな ぶんやに わたり、 さまざまな もんだいを ひきおこして います。 にゅうこく かんりきょくでは、 ふほう しゅうろう ぼうしと がいこくじん てきせい こようの ための キャンペーンを じっし して います。 なるほど。
確かに日航の労組が整理解雇に絡んでILOに申し立てたのでしょうが、少なくとも「整理解雇することはILO条約違反」だなんて馬鹿なことは主張していないはずです。 http://www.asahi.com/job/news/TKY201102040388.html(日航2労組「整理解雇は条約違反」 ILOに申し立て) いや、見出しはまことにミスリーディングですが、記事自体はまちがってはいない。 >会社更生手続き中の日本航空のパイロットでつくる日本航空乗員組合と、客室乗務員でつくる日本航空キャビンクルーユニオンは4日までに、昨年末に同社が実施した整理解雇の撤回を訴え、日本政府に対して是正勧告を出すよう国際労働機関(ILO)に申し立てた。 2労組は、整理解雇の際に「組合所属による差別待遇」「労組との真摯(しんし)な協議の欠如」「管財人の企業再生支援機構による不当労働行為」があったと指摘。これらは日本
組合員のtamaraです。時間雇用職員として京大に勤める毎日を送っています。 終業後おいしいコーヒーが飲みたくなったとき、今でこそ、くびくびカフェに「こんにちは」と行けるようになりました。それまでは恐る恐る遠くから様子をうかがう・・・という時期が続いたことなど、前回(9/19)書きました。(コメントをお寄せ下さった方々、どうもありがとうございました。) そんな臆病な自分が組合員になり、その上、まさか団交に参加するなんて。 今年の9月9日、5年条項撤廃の団交に、現職の組合員として出席したのです。非常勤職員の生の声を伝える、というのが私の役目でした。「団交」が「団体交渉」の略ということも、つい最近まで知らなかったのに! 労使交渉というのは、運動用語を駆使して激しくやり合う、というイメージを持っていました。鉢巻きしたりして。机をたたいたりして。自分が参加しても戦力になれないのでは? 参加を断ろう
2010/12/17:0 迷走する運命にあるワーク・ライフ・バランス政策 筒井淳也 ◇両立支援が充実しても…◇ 萩原久美子による『迷走する両立支援―いま、子どもをもって働くということ』は、ワーク・ライフ・バランスの問題が、「両立支援が整備されていない」ことの問題であるというよりは、「両立支援が充実してきた環境で働いているのに、仕事と家庭を両立することの苦しみは依然として存在する」ことの問題であることを見抜いた貴重なエッセイである。 そして結局のところ、子持ちの働く女性たちは、「これだけ苦労して両立する価値がこの仕事にあるのか?」という気持ちにたどり着く。 働いていても、仕事を続ける目標が見えない。なのに、このあわだたしさ。神経を張り詰める日々。何もかも中途半端な気がする。これが、「家庭も仕事も」と走り続けた結果なのだろうか。ただ「働き続ける」だけならば、このさき、なにに夢を持てばいいのか。
湯崎広島県知事が育休を取ると宣言したこと(すでに子どもは産まれ、湯崎知事は早速時限的に育休を取っている)に対し、橋下・大阪府知事が「世間では育休を取りたくても取れない人がいるのに、世間知らずだ。首長はみんなが育休を取れるような環境を作ってから取るべきだ」という趣旨の発言したことに対し、何とも言えぬ違和感を感じる。 私が就職した二十数年前、一般的に会社には、その職場でみんなが残業していると一人だけ仕事が終わったからといってすぐには帰りにくい、という風土があった。特に、上司がいると、先に帰るなんてことはほぼ不可能であった。このため、何となく会社に残り、その結果会社にいる時間がやけに長く、家庭で費やす時間が少ないのが、日本の平均的なサラリーマン生活だった。そしてそれは、日本社会のメンタリティでもある。 時短が言われた90年代になって、長時間労働を減少すべく、とにかく上司が率先して仕事を切り上げて
サベツトヒンコンノガイコクジンロウドウシャ 2010年6月17日発売 定価:946円(税込み) ISBN 978-4-334-03568-6 光文社新書 判型:新書判ソフト ルポ差別と貧困の外国人労働者安田浩一/著 日本経済にとって、外国人労働者は都合の良い存在であり続けた。企業の繁栄を支え、あるいは不況企業の延命に力を貸してきた。しかし日本は、その外国人を社会の一員として明確に認識したことがあっただろうか。 第1部では、「奴隷労働」とも揶揄されることも多い、「外国人研修・技能実習制度」を使って日本に渡ってきた中国人の過酷な労働状況を概観する。 第2部では、かつて移民としてブラジルへ渡った日本人の主に子どもや孫たちが、日本で「デカセギ労働者」として味わう生活と苦労、闘う姿を追う。 こうした中国人研修生・実習生と日系ブラジル人を中心に、彼ら・彼女らの心の痛みを描きながら、日本社会をも鋭く映す
「一般職に、男ですよ」 困惑を隠し切れないといった表情で、ある生命保険会社のベテラン採用担当者が話す。企業の採用活動が本格化する4月。その最前線では、一昔前なら考えられない事態が起きている。 この保険会社では、長らく一般職と総合職の2つの職種で学生を採用してきた。一般職は、社内の事務処理などの仕事が中心であり、キャリアを積み重ねていく総合職とは異なる。応募条件に男女の制限はないが、通常は女性が就く職種と考えられてきた。 日経の限界で企業名が隠され、記事の基本5W1Hのうち肝心のWhoが抜けた腑抜け記事になっている(だから落ちぶれる→日経BP)。しかも、記事中で大企業の採用担当者の話として出てくる「『一般職に応募する男性は、まず採用しない』と口を揃える」って嘘だし。以下の通り、野村や三菱といった国内金融のトップ企業が採用している。しないと裁判負けるし。 このレベルだと、広告はとれても読者から
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