2010年夏に全米公開された「ザ・キッズ・アー・オールライト」は演技派女優のジュリアン・ムーアとアネット・ベニングがレズビアンのカップルを演じたことで話題を呼んだ。 カップルには、精子バンクを使ってもうけた2人の子どもがいる。長女が大学入学を前に探し出した、精子提供者である「血のつながった」父親は、人生を楽しむ魅力的なチョイ悪オヤジだった。この人物の登場により、平穏だった家族関係のバランスが崩れ、結婚生活のほころびがあらわになる・・・というストーリー。 共にアカデミー賞の主演女優候補として2度のノミネート経験を持つメジャースターが同性愛者を演じた話題性だけでなく、「“結婚とは何か”という根源的なテーマを問いかける映画」として批評家から絶賛された。同性婚という設定が、“普通のドラマ”として製作され、受け入れられたことが、まさに、現在の米国社会を映し出していると言っていいだろう。(文中敬称略)
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