先月、天皇皇后両陛下が火葬を希望されたという記事が新聞などで報じられました。その記事は、最近日本国民の間では、生前に自分の終末期医療や葬儀、相続についての希望を「エンディングノート」に書き記しておく「終活」(就職活動の「就活」ではなく、自らの終末を準備すること)が広まりつつあることに絡めて、両陛下が下されたご判断を「時代の要請」を意識するものとして評価していました。 2011年には、がんで余命を宣告された父の「終活」の姿を娘がフィルムに収めた『エンディングノート』(砂田麻美監督)というドキュメンタリー映画が話題になりました。日本ではそれ以前から様々なタイプのエンディングノートが売られています。地方自治体の中には、独自のものを作成して、無料配布しているところもあります。 しかし、その項目内容について、ノートによっては性格の異なるものがいろいろと盛り込まれており、同じように1冊の本にまとめてし