腎臓病などで人工透析を受けている患者の3割が、将来重い認知症になったときには透析の中止を望んでいることが、医師や患者の団体の調査で分かりました。 調査を行った専門家は「高齢の透析患者は増えており、本人の希望が尊重されるような仕組みを整備する必要がある」と指摘しています。 この調査は、腎臓病の患者らで作る「全国腎臓病協議会」が昨年度行ったもので、全国の透析患者7784人が回答しました。 この中で、重度の認知症で判断能力を失った場合、透析を続けるかどうか聞いたところ、「続けたい」と答えた人は33%、「中止したい」は30%、「希望はない」は32%でした。 年齢別では、30代から50代までは、中止を希望する人が続けたいと答えた人を上回りましたが、60代以上では、続けたいと答えた人が上回りました。 高齢者の透析を巡っては、日本透析医学会が先月、患者に判断能力があるうちに、終末期の治療について希望を書