IT化は進んだのに 最近、経済財政諮問会議において民間議員から「政府のIT(情報技術)化は進んでいるが、使い勝手が悪いためほとんど利用されておらず、行政の事務効率化にも結びついていない」との指摘があったという記事を読んだ。 しかし今年2月に発表された「第4回電子政府世界ランキング2008」では日本は世界5位という高順位。1万4000ある行政手続きのうち96%程度がすでにオンライン申請に対応しているなど数値的な指標での日本はなかなかの優等生らしい。 数値指標は高いのに、実際は使えないシステム。調べると2年前どころか「e−Japan重点計画2004」のときに、すでに問題点は指摘されている。 「使い勝手」「省庁間の標準化」「サービス最適化」「CIO(最高情報責任者)の指導力強化」…。それらの課題の指摘を受け、CIOには官僚の最高位の官房副長官をつけ、最も問題とされた使い勝手の課題には、電子政府シ