自民党のプロジェクトチーム(PT)がまとめる尊厳死に関する法案に、医師の免責事項として「延命措置の中止」が盛り込まれることが17日、分かった。尊厳死を望む患者に対し、新たに延命措置を施さないことだけでなく、着手した延命措置の中断も認める踏み込んだ内容となる。 医師の免責事項をめぐっては、人工呼吸器装着などの延命措置を新たに開始しない「不開始」に限定するか、すでに実行中の措置のとりやめを含む「中止および不開始」にまで拡大するかがPTでの議論の焦点となり、素案の段階では両論併記になっていた。 ただ、医療関係者に対するヒアリングなどでは「実行中の延命措置の中止に踏み込まなければ、尊厳死の法制を作る意味が薄れる」との声が強く、「中止および不開始」の案を採用した。 条文には、免責事項として「終末期にある患者に対し現に行われている延命措置を中止すること」との文言を明記する方向だ。 これにより、患者の意
介護士としての実体験を盛り込んだ認知症がテーマの脚本「彦とベガ」で「伊参(いさま)スタジオ映画祭シナリオ大賞2013」中編の部の大賞を昨秋受賞し、その映画化に向けて、7月から撮影を開始する。 平成20年度に映画学校「ニューシネマワークショップ」で学び、「彦とベガ」は5作目。構想が浮かんだのは、通所介護施設に勤務していた22年、自分のことを中学生だと主張する認知症の高齢女性との会話がきっかけだった。女性が「お母さんに怒られるから早く帰らなきゃ…」などと話すのを聞き、「かわいい」と感じたという。 「ケアをする家族の苦労も分かった上で、認知症という言葉から受けるマイナスのイメージではなく、彼女のような輝きを描きたいと思いました」 構想を2年以上温めて昨年、認知症の妻と暮らす80代の男性を主人公にした脚本を数カ月で書き上げた。 映画の主演は俳優の川津祐介さん(78)。今は製作資金を募っている。23
沈没で高校生ら約300人の死亡・行方不明者を出した韓国旅客船「セウォル号」が日本で製造されたことは韓国で大きく報じられた。だが、製造責任を問う声はなく、逆に同型船の事故で、最後まで船にとどまった日本人船長らの行動に注目。日韓の救難体制の差も盛んに論じられ、「日本を見習え」との指摘が出ている。今回の事故は、はからずも歴史問題での「反日」とは違う韓国人の対日観を浮き上がらせている。「日本ならこんな事態には…」番組延期に謝意 「日本なら今回の事態は起きず、高校生たちもきっと生きていたのに…ああ、恥ずかしい」 「やっぱり日本! 本物の海洋先進国らしい。韓国より数十年先を行く理由がある」 韓国のウェブサイトにアップされた動画について、ネットユーザーからのこんな韓国語のコメントが並んだ。日本の報道番組で放映された、客船を模した模型をプールに浮かべ、過積載で急旋回すれば、転覆する様子を実験した動画だ。
自民党の尊厳死に関する検討プロジェクトチーム(PT、山口俊一座長)は24日、終末期患者が延命治療を望まない場合、医師が治療をとりやめても責任を問わないとする「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法案(仮称)」の素案をまとめた。大型連休後に公明、民主、日本維新など他党と協議し、議員立法として今国会への提出を目指す。 採決の際は、各議員の死生観を尊重して党議拘束を外す方向だ。 素案では、15歳以上の患者が延命治療を望まないと書面で意思表示し、2人以上の医師が終末期と認めた場合、医師が治療を中止しても刑事や民事、行政上の法的責任を問われないとしている。意思表示は撤回することもできる。終末期の定義については「回復の可能性がない」「死期が間近」の2点を挙げた。 難病患者や障害者の団体を中心に尊厳死の法制化に反対する声もあるが、山口氏は「世論の具合をよく見たい。おのずと機は熟してくる」との認識
バラク・H・オバマ米大統領が国賓として来日した。ロシアがクリミアを実質上、編入した事態は、米国に対しては、ユーラシア大陸の東西両端で「同盟」網を組み直す必要を痛感させたようである。事実、ポーランドなどに米軍地上部隊を配備する方針がすでに世に伝えられている。此度の日本を含むアジア4カ国歴訪にも、たとえば中国という1つの国への牽制(けんせい)というよりは、ロシアが走った「力を恃(たの)む」粗野な流儀に対して、峻厳(しゅんげん)な姿勢を表明するという新たな意味合いが付け加えられたといえよう。 ≪マニュアル思考に陥る危険≫ こうした米国の動きに呼応する意味で、日本に要請されるのは、特に集団的自衛権行使の許容にかかる議論を早々に落着させることであろう。過日、チャック・ヘーゲル米国防長官は訪日時に、行使許容を旨とする安倍晋三内閣の政策方針に「支持」を表明した。オバマ大統領もまた、同様の「支持」の意向を
半世紀に及ぶ俳優人生で5万回も“斬られ役”を演じた福本清三さん。「日本一の斬られ役」はハリウッドもうならせるが、いよいよ映画で初主演に挑んだ。時代劇は衰退しているが、“ラストサムライ”の矜持を持ち続けている 半世紀に及ぶ俳優人生の中で5万回も“斬られ”、「日本一の斬られ役」として名高い俳優の福本清三(せいぞう)さん(71)が初めて、映画に主演した。70代にして、ついに主役を射止めた映画は「太秦ライムライト」。昨秋に完成し、1月にテレビ版が放送され、6月から京都市などの映画館で劇場版が公開される。作品のテーマは「世代交代」だ。「自分が主演なんてありえへん」とオファーを固辞し続けたという福本さんだが、「やがて、自分も起用されなくなり、追いやられていくだろう。それでも、使ってもらえるまで俳優をやりたい」と、初めての“大役”に臨んだという。「ライムライト」を太秦に 映画「太秦ライムライト」は、喜劇
千葉県松戸市は、昨年の市内の孤独死は189人で、このうち20~49歳が20人だったと発表した。新松戸地区では死亡した20代の男性が10日後、電話に出ないのがきっかけで発見されたケースがあった。市では「生活困窮から電気・ガスを止められ、孤独死する若い人も見つかっている。ライフライン事業者と情報提供の協定を結んで防止に努める」としている。 調査は平成15年から50代以上を対象に行われていたが、今回新たに20~40代を加えた。市は孤独死の定義を(1)1人暮らし(2)誰にも看取られないで死亡(3)死亡場所が居宅-としており、自殺も含めている。独自に孤独死調査を行う自治体は珍しいという。 189人の男女別は男性138人、女性51人。95歳以上の女性も1人いた。大半は死後3日以内に発見されるが、牧の原地区では死後210日の50代の男性が発見された。身寄りがなく、名前も通称だった死者の遺骨を、市が預かっ
独居の高齢者が急速に増えている。21年後の2035(平成47)年には、世帯主が65歳以上の高齢世帯に占める1人暮らしの割合は現在の約3割から37・7%に上昇し、山形県を除く46都道府県で3割を超す。 国立社会保障・人口問題研究所がこんな未来図を予測した。 東京都や大阪府などでは4割を超える。全国的に進む高齢社会への対応を急がねばならない。 すでに夫婦とも高齢者という世帯も珍しくない。病気で動けなくなるなど介護が必要になっても、手助けしてくれる知り合いが近くにいるとは限らない。さらに独居が増えれば、社会への影響は計り知れない。 商店に出掛けられない「買い物難民」や孤独死といった悲劇を招かぬよう、地域ぐるみでの見守りや、高齢者が参加しやすい交流の場をつくることが肝要だ。行政任せではなく、ボランティアや民間サービスも含め、国民一人一人が知恵を絞りたい。 政府は24時間の巡回サービスや往診、訪問看
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く