温暖化ガス削減の切り札として重要性が増す家庭の省エネ。スマートメーター“いらず”のサービスが英国で誕生した。新コラムでは世界の先端ビジネスを紹介していく。 家庭のエネルギー消費状況をガラス張りにする企業が、英国で注目を集めている。ケンブリッジのIT(情報技術)ベンチャー、アラートミーだ。 同社は、家庭でのエネルギー使用状況を消費者自らがインターネットで詳細に監視できるようにした。パソコンからでも携帯電話からでもリアルタイムで把握できることから、消費者は光熱費を節約しようと、おのずと省エネに励むようになるという。 「温暖化ガスの削減には、風力発電や太陽光発電を普及させるだけでは不十分だ。消費者の行動を変え、家庭の省エネを促進することが欠かせない」と創業者のピルグリム・ビアート氏は強調する。 アラートミーの事業は、エネルギー使用量を測定する機器の販売と、その機器から収集されたデータを解析し、そ