ここ3年間、現金収入ゼロのラァエル・フェルマンさんのお財布は、いつも空っぽだ。だが、ラファエルさんの生活は、何ひとつ不自由することなく満たされている。現金なしでも幸せ一杯の同氏が掲げるミッションとは。 「お金のストライキ」続行中 ベルリンに住むラファエル・フェルマンさん(29歳)は、現金収入がゼロ。でも、お金がなくても、家族3人(妻と娘)の生活必需品には困っていない。 ラファエルさんは、週に3度ほど閉店後のスーパーのゴミ箱に捨てられた食料や生活用品を回収し、それらを自宅で利用している。ゴミ箱には賞味期間が切れている商品、パッケージに穴が開いている、色が黒ずんでいる果物など売ることの出来なくなった品がところ狭しと捨てられている。それらはあまり見栄えのよくないものばかりだが、ほとんどは使えるものばかりだ。 スーパーのゴミ箱は「びっくり箱」というヴィーガン(酪農製品を食べないベジタリアン)のラフ