南三陸町歌津の枡沢仮設住宅。被災者向けに買い物代行サービスを行う団体「くりはらリンク」(栗原市)が毎週月曜、屋外のテーブルに食品や日用品を並べる。野菜、卵、豆腐、洗剤、ティッシュペーパー…。住民が頼んだ品々だ。 主婦15人ほどが受け取りに集まる。くりはらリンク代表の佐藤渉さん(45)が快活に語り掛ける。 「お母さん、今日は寒いね。豚肉買ってきたよ。来週、欲しいものある?」 「こしあん1キロ入り」 「あいよ、了解。お茶っこあるから飲んでって」 住民同士も夕食の献立などを話題に会話を交わす。戸別配達にしなかった狙いがここにある。佐藤さんは「住民が仮設住宅に引きこもりがちにならないよう、コミュニケーションの場を設けた」と説明する。 枡沢仮設住宅には町内各地の避難世帯38戸が身を寄せている。住民からは「佐藤さんのおかげで、違う集落から来た人と顔なじみになれた」と感謝の声も上がる。 佐
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く