2012年09月08日06:00 カテゴリカトリック 神父がバチカンに抗議辞職 ついに起きるべきことが起きた、といった感じだ。オーストリアのローマ・カトリック教会の神父が今月1日、夕拝の時間、信者たちを前に「これが自分にとって最後の礼拝となる」と述べ、ローマ(バチカン法王庁)の教会刷新への消極性やその中央執権的教会運営に抗議して聖職を辞任すると表明し、信者たちを驚かしたのだ。 同神父は27年間、教区神父として聖職に励んできた。その神父、ロナルド・ヴァイベル神父(54)が「自分の辞職はローマに対する抗議表明だ。ローマは教会の改革を全て拒否し、改革を求める聖職者たちとの対話を拒んできた。ローマに対する信頼が全く消えてしまった」と聖職放棄の理由を説明している。 同神父は「辞職する問題では深刻に考え、悩んできた」と吐露し、血気で教会に対して背を向けたのではなく、慎重に悩んだ末の結論だという。神父を